どっぷり身内の話です。。

 

母から時々聞く「ぽっぽの婆ちゃん」と言う存在。でも、身内ではあるけど何者なのか知りませんでした。今回またその話が出たので、ちょっと深掘りしてみました。母のお婆ちゃんではない事は知ってました。大伯母あたりかなぁと思っていたら、なんと母のひい婆ちゃんでした。

 

なぜ「ぽっぽの婆ちゃん」と呼ばれているかと言うと、母のお婆ちゃんは別に居て、同じ敷地内に住んでいたこの2人の婆さんを区別する為の呼び名だったようです(ぽっぽの婆ちゃんは母のお婆ちゃんの母親)。

 

そして「ぽっぽの婆ちゃん」が暮らす御隠居さま用の家の向こうに鶏小屋があって、母が遊びに行くといつも卵を一緒に取りに行ったりしてたからだそうです。子供の頃、鶏をぽっぽと呼んでいたようです。

 

家族で食べる為に鶏を数羽飼ってるだけかと思っていたけどそうではなく、大きな鶏小屋で数え切れない程ニワトリがいたのだそうです。「ぽっぽの婆ちゃん」は自分のお小遣い稼ぎの為に卵を売っていたそうです。

 

おばあちゃんの実家は地主か豪農かと思ってたら庄屋さんだったらしく、物凄い数のミカンの木や広大な田畑があったそうです。それなのに卵で自分のお小遣い稼いでたんですね。家は譲ってあげたとは言え、息子(孫も)夫婦の家の敷地内に住んでたので気を遣ってたのでしょうか?たくましい。

 

母の母が自分のお婆ちゃんが大好きで、自分の両親の写真は飾っていなかったけど、お婆ちゃんの写真は飾っていました。彫りが深い外人顔の綺麗な人でした。あれが「ぽっぽの婆ちゃん」だったとは。。

 

「ぽっぽの婆ちゃん」は私のお婆ちゃんのお婆ちゃんなので、私が知る最も古いご先祖のお顔。なので、お婆ちゃんが亡くなった時この写真が欲しかったのですが、私がお婆ちゃんの死後、日本に行ったら既に無くなってたようです。どこに行ったのやら〜

 

母に「おばあちゃんは、ぽっぽの婆ちゃん大好きだったんでしょう?写真飾ってたもんね。」と言うと、「おばあちゃんは孫第一号だったから凄く可愛がられていたのよ。」との事でした。

 

なるほど〜、おばあちゃんは小さい頃から可愛がられ過ぎて何も考えない人になっていたのかもしれません。一方、ぽっぽの婆ちゃんは庄屋の家の長男の嫁として入ったので、しっかり者だったのでしょう。90代でも卵売って経済的に自立してた訳なので。色々と腑に落ちたような。。

 

私のお婆ちゃんも101歳まで生きてましたが、「ぽっぽの婆ちゃん」はそれを超えていたそうです。結局、何歳で亡くなったのか正確な年齢は母も子供だったので知らないそうですが、100歳代だったんですね。ご長寿な家系〜

 

母がまだ記憶があるうちにご先祖の話を聞け、とりあえず「ぽっぽの婆ちゃん」の謎が解けて良かったな〜。