臼杵の続きです。
和食は10年ほど前に日本人の伝統的な食文化として、ユネスコ無形文化遺産に登録されました。懐石料理を主に思い浮かべますが、私たちが行った精進料理の店も堂々とその一部と言えると思いました。
「星月庵」さんは、臨済宗妙心寺派「見星寺」と言う禅寺の和尚様自らが毎日何時間もかけて作られてるそうです。お店はお寺から数分の所にあり、週に4日のランチだけ営業。禅寺の和尚さんとしての仕事もありますから大変だと思われます。早起きなのでランチだけなのだそうです。
昨日紹介したこの古い街並みの通りですが、これを上り詰めたような場所の古民家です。
玄関。質素です
良いお天気の暖かな日で、ポカポカした気持ちの良い空間でした。お部屋はこの右側にあります。
置いてあるもの一つ一つが素敵
こちらはお二人席でしょうか?予備の家具でしょうか?
右側の奥がキッチンで、ここは食器が置いてあるお部屋でした。
立派で美しい食器ばかりで、それを惜しげもなく使われて、でもとても大事に使っておられて、和尚様が丁寧に手洗いされるそうです。そのこだわりが素晴らしい。
この輪島塗のお椀も料理に使われていて、椀を開けたときに思わず見惚れてしまう美しさでした。こんな素晴らしい物は絶対に続いて欲しい。今は大変かもしれないけど、輪島塗りも元気に復興して欲しいです。
こちらに収まってたのでしょうか?
こちらの腕も素敵で、こちらは魯山人さんのデザインだそうです。そんな高級な物、見るのも初めてです。でも惜しげもなく使って皆さんに楽しんで頂くのを喜んでおられると言う、おもてなしの心にも感激です。友人が後ほどこのお椀の値段をネットで調べたら1客16万円だったかな?
お部屋の飾りも素敵。とにかく、ある物全てが素敵でセンスの良さとこだわりが感じられます。しかし、最も素晴らしかったのは、お料理でした。体をリセットと言うか、大袈裟じゃなく別物に変えてくれました。今でも魔法かなと思ってます。長くなるので、それは明日に。。