昨日、マイナカードについての記事書きましたが、あれほど国民には使用を押し付けてるくせに、国家公務員の利用率は3%台。厚労省の官僚でマイナカードを作ったのは4.88%で、5人に1人も居ないそうです。国民をバカにするのもいい加減にしろと言ってる記事です。本当に呆れますね。

 

 

さて本題はスイスの話。ちょっとこれ、どう思います〜?スイスでまた国民投票があるんですが、政府がこれに「反対」の方に投票しろと国民に言ってます。投票用紙にも毎回、こっちにしたほうがいい的な誘導はありますけどね。政府が国民にどっちに投票しろと言うのも変だけど、この投票内容もなかなかトリッキー。

 

 

投票する内容は年金改革。日本同様、スイスも年金は枯渇に向かっていて苦しい経営です。とは言え現在もらってる人達は悠々自適。でもこの先この状態は続かず悪化する一方と分かっているので、昨年も女性の年金受給開始年齢を引き上げました。

 

そして今回の投票の内容は「年金受給年齢を66歳に上げ、その代わり年間12ではなく13ヶ月分の年金を貰えるようにする」です。政府は、12右矢印13ヶ月分支給するようになることで、毎年4.1ビリオンフランの支出増になるから、反対票を投じてくれと国民に言ってる訳です。なんじゃそれ?

 

国民としては、支給額を1ヶ月分増やすだけだったら誰しも「賛成」でしょう。ここで年金支給開始年齢引き上げと抱き合わせにする事で「反対」に傾き、支給額を増やすのを見送れるのを狙ってる感じ。その為にこの受給年齢引き上げって、後で取ってつけたのかも。2年連続で支給開始年齢上がってたら嫌でしょうからね。

 

フランスではこの年齢引き上げ案が出た時、長いこと大規模デモやってましたが、スイスは1度もデモもなく、すんなり1歳引き上げられました。だからと言って連続で引き上げだとちょっとね〜。これで上手くいったら、支給を増やす案が出る度に支給開始年齢引き上げと抱き合わせにして永遠に支給額を抑える事ができるトリッキーなやり方だと、みな気付けるかな?