トランプのTitle42と言う法律(国境越えても即刻国外追放)で、国境を超えてくる不法移民はまだ抑えられていたけど、それが今日切れたのだそうです。

 

 

それを目前にメキシコや南米からだけでなく、中国や中東他、世界中160カ国からアメリカとメキシコの国境に押し寄せてたのだそうです。テキサスがしばらく前から悲鳴をあげてましたけどね。テキサスの共和党員が頑張って、州独自でなんらかの法案を通したそうですが、テキサスだけでは対処できない問題と思われます。

 

 

トランプ政権だった4年間よりも今年2月に勝手にアメリカに入って来た不法移民の数は多いのだそうです。毎日200万人だったかな?それはまだTitle42が有効だったからで、それが切れたら津波のように押し寄せると言われてました。いや、既に津波でしょう、これ。。

 

興味深いのは、主要メディアは「切れて間もないけど、バイデンの新しい対策が功を奏して思ったよりずっと少なくて混乱はない。普通にどんどんアメリカ国内に入れてる」と伝え、むしろ移民達の道中の辛さをフォーカスしてその大変さに、お涙頂戴を演じています。右派のメディアは国境を越えた町にそのまま丸投げで大混乱を伝えています。

 

 

しかし、こんなに来てもアメリカは彼らが思うような所ではないと思います。欧州に来て分かりましたが、映画の影響か、アメリカに憧れる若者は多いです。アメリカは豊かで何かと夢が叶いそうで希望の国というイメージがあるんでしょうね。でも、これからリセッションは間違いなく、100年ぶりの大恐慌になるかもしれません。

 

債務上限を上げないと、6月早々にデフォルトすると言われているし、バンカメの報告書によると、解雇が増えて年収125k(約1700万円)以上の人の失業保険の申請は4割増。アメリカの7割のGDPは国民の消費で、消費はバンカメカードの使用だけ見ても昨年の同月に比べマイナス1.2%。マイナスになったのはお久しぶりだそうです。つまり購買力は激減って事ですね。

 

ただ、経済減退の影響はじわじわくるので、まだそれ程感じられてないだろうとも言っています。感じられるようになるのは年末以降でしょうか?

 

 

何度かカルフォルニアのホームレス他の話を書きましたが、どこかで見たビデオのコメントには、「カルフォルニアから出ていく人はみんな税金を払う人達。カルフォルニアに入ってくる人達(ホームレスや違法移民)は税金を使う人たちで、もうカルフォルニアは元に戻らない」と言ってました。

 

実際、もう元には戻れないだろう折り返し地点を超えてしまって、これから10年後には豊かだったカルフォルニアは思い出になるだろうとの分析もあります。全米のホームレスの半分がカルフォルニアで、カルフォルニアの友人は、彼らは大量にバスに乗ってやって来ると言ってました。斡旋業者のようなのがいるのではないかと。。

 

同じホームレスやるなら気候が良くて過ごしやすい地域がいいと決まってますし、既に巨大なホームレスコミュニティがいくつもあるので、仲間がいっぱい居て孤独ではないからのようです。かつてはシリコンバレーや製薬会社で豊かだったけど、シリコンバレーも大量解雇で残った人も昇給はしばらく凍結で、別の州に行ったり、自国に帰ったり。。

 

これからはホームレスと不法移民のメッカ(カルフォルニアもメキシコとの国境がある)に変貌していくのかもしれません。笑い泣き