スイスって一見、社会保障は良さそうに見えるけど、そうでもないんですね〜。2005年に14週間の産休が認められただけで、それ以上の育児休暇(育休)は無いそうです。

 

ジュリが産まれた2003年には産休すらなかったって事になりますね。私はジュリが産まれて最初の1ケ月は2時間も座っていられないくらい体調不良で寝てたけど、スイス人は生んだ次の日から働けるほど頑健な人が多かったのかな?

 

現状、女性はまだ産休が許されるようになったけど、男性は産休なんてないので、男性も子供と過ごす時間が欲しいと、男性の育休も求める声もあるようですが、現実はこちらの記事にある感じのようです。

 

男女平等に関しては、スイスはこれまで例外的存在だった。例えばニュージーランドでは1893年に女性参政権が導入されたが、スイスでは1971年になってのことだ。

 

スイス人は家族のあり方に関しては特に保守的だ。「産休制度の導入が遅かったのと同じように、スイスは現在、育児休業の長さについても欧州および経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で最低ランクです」とヴィデン・グエルパ氏。

 

スイスより順位が低いのは米国とメキシコだけだ。「大半の国ではEKFFの提案よりも寛容な制度が採用されています」(EKFFは連邦議会に属さない委員会で、連邦政府に助言する機関。EKFFの提案とは、男性に月給の8割を給付する38週間の育児休業を与えようと言うもの)

 

EKFFの委員長さんは「様々な研究を評価した結果、育児休業が長いほど女性の離職率が減る」と言っておられます。それでも、スイスで育休(特に男性)なんて夢物語のレベルだと結んであります。その理由は、

 

スイスでは子供を持つことは今も昔もプライベートなことと見なされている。家族政策は本来、国の重要な政策の一つですが、スイスでは子供に関することは個人の裁量に任せられています。

 

家族政策はスイスではこれまであまり重要視されてこなかった。第2次大戦以降に出産・家族政策を進めてきた周辺国とは対照的。スイスの男性が子供と過ごせる時間が1日以上になるには、おとぎ話に出てくるようないくつもの障害を乗り越えていかなくてはならない。

 

だそうです。1日以上とあるのは、子供が生まれた日は休みを取って良いと言うことらしいです。日本の忌引きみたいな位置付けでしょうか?個人的には、この社会状況の背景には、単に家族の事はプライベートだから政府は干渉もサポートしないって言うだけではない気がします。が、長くなるので書くの辞めときます。(^_^;)

 

因みに日本の育休は1991年に制定され、父親が取ろうが母親が取ろうが構わないと言う男女差別のないもの。しかも女性が取る生後8週間までのは産休なので育休とは別。産休の期間が切れたら育休に切り替え、人によっては結構長く休めるようになってるようですね。

 

日本の場合、習得率(特に父親の)は別としても制度的には整ってるじゃないですか?少なくともスイスよりも遥かに。。