ロンドンでの火災がやっと鎮火しました。犠牲になられた方は社会的弱者が多かった分、本当にお気の毒と思います。この火災について「高層住宅になぜスプリンクラーが設置されていないのか?」「見栄え重視の可燃性外壁材使用で火の回りを早め、15分で全体炎上」「昨年完了した改修工事に防火壁取り付けはなかった」「自室に炎や煙が来ない限り動かないよう指示されていたので、多数逃げ遅れ」などなどの新聞記事を読んで、個人的見解ですが本当にイギリスらしいなと思ったのでした。

 

「イギリス人頭グルグル〜」などで書いてきましたが、イギリス人個人で優秀で信頼おける人は何人も知ってますが、グループになってやる事の彼らのずさんさは理解を超えると何度も思わされたからです。今回の事故は、そんなイギリス人社会の脆弱さを感じます。

 

先日のテロでも、犯人は要監視人物リストに入っていて、イタリアでは入国拒否したり監視を十分やっていました。イタリアはその情報を渡し、イギリス入国管理局は入国の際にテロを起こす可能性のある人物と気づいたにも関わらず、そのままなぜ入国させたのか理解できないと言われました。

 

イタリアで防げたことをイギリスでは防げなかった。ラテン系より脳天気なのか、またまた単に頭グルグル〜なだけなのか、どうせ責任追及もないだろ意識が強いのか?

もちろんどこに居てもそうですが、イギリスでは特に自分の身は自分で守るという意思をはっきり持って、一層の注意を払わないといけない気がします。

 

個人的な事ですが、この1年イギリス系インターでイギリス人の言う「大丈夫」が、どれ程全く根拠がなく、あてにならないか思い知らされた私達。だからジュリの学校をイギリス系からスイス系に変えるようにもする訳だし。。

 

因みにこれは、学校の合併により前の学校からこのイギリス系インターに一緒に来た父兄全員が感じ、全員がこのイギリス系インター脱出決定に至ったので、私だけの見解ではないでしょう。スペイン人、デンマーク人、メキシコ人、セルビア人、ロシア人、フランス人、スイス人、日本人(私)のみんなが感じた事です。

 

うちは何も言わなかったけど、彼らはこの1年、学校に散々色々言ったらしい。でも、最終的に全く改善の余地もないと判断したので去るわけです。

 

そもそも入学の日に「今年卒業した生徒トップ5人のIBスコアの平均点は35でした。素晴らしい!みんなで拍手〜!!」と盛り上がっていたけど「それより全員の平均点が知りたいわ。トップ5が35って低すぎだから、全体平均は言えない程ひどいのか?」と思ってたら、やっぱりそうで、こうして適当に口先と雰囲気だけで全てをごまかしている学校〜。

 

何事も口先だけで中身がないので信用できなくなったと言っていいでしょう。先日のポートフォリオデーも、その一例なだけ。。

 

大丈夫と言うけれど、実際は何の手立てもされてなくて大丈夫じゃないイギリスの何か根本的な脆弱性を、大火災でも先のテロでも感じます。はっきり言って防ぎようのあった人災でしょう。「見栄え重視の可燃性外壁材使用で火の回りを早めた」なんてもう典型すぎ〜。

 

火事の原因は究明するでしょうが、責任は追求しないだろうし、今後の対策もお茶濁して終わるでしょうね。詰めは甘いと思われます。元住人が語る通りでしょう。だから繰り返し似たような人災が起きても不思議はないだろうし。。

 

なぜか組織になると結局誰も何もやらないで終わってしまう。せめて人命に関わることは、もっと真摯に受け止めてくれればと願わずにいられません。

 

そういえば今気づいたけど、このイギリス系インターでは一度たりとも避難訓練ないなですね。アメリカでは年に3回(3種類)やってたのに。。