「本当にごく一部の地域だけなんだよ。
あのテレビでやっている益城地区だけが被害が大きくて
他はぜんぜん大丈夫なんだよ」
電話口で
オットが義母に話すのを聞いて
呆然としました。
遠く離れて住む母親に
心配をかけまい、
と思っての言葉だとは思います。
でもね、
これを聞いた義母は恐らく、
「息子さんたちは大丈夫ですか?」
と安否を尋ねられたとき、
「あれはあのテレビで報道している地域だけで
熊本市内はぜんぜん大丈夫みたいです」
って答えますよね。
あのね・・
震災が
「ごく一部の地域だけの話」
なら、
県内の小中高校が一斉に休校にならないでしょ。
しかもその殆どが
3週間も経つのに
まだ再開していないんですよ。
むしろ
うちは大丈夫。
家も無事だし、
水も電気もガスも復旧したから、
普通の生活が送れている。
誰もケガはしていないし元気だから、
心配しなくていいよ。
じゃないのかな。
熊本市内にも
全半壊となった建物はもちろん、
損傷を受けた建物もたくさんあります。
古い家屋だけではありません。
マンションも渡り廊下に亀裂が入り、
最大40㎝も離れているそう。
(今朝の熊本日日新聞1面掲載写真です)
小さな子どもは落ちますよ。
考えてみてください。
例えば10階に住んでいて、
3歳の子どもがいて、
毎日ここを渡らないと出入りできないとしたら?
倒壊の恐れがないにせよ、
とても住む気にはなれない場所もあるんです。
壁などにひびが入って
「当面は大丈夫だけれども要注意」
の判定を受けている家に住む知人、
たくさんいます。
当面は大丈夫。
でも、次に大きな揺れがきたら?
その「大丈夫」ではないんです。
今のまま地震がなければ「大丈夫」なんです。
身内に対する言葉だからこそ、
正確に伝えてほしいな。
(とオットに言いました)
もうひとつ、
報道などを見ていて、
最近ちょっと違和感を覚えること。
屋根や建物にかけられたブルーシートが目につき、
ブルーシート=被害を受けている家屋
と捉えられている印象があります。
確かにブルーシートがかかっている家屋は
屋根や壁に何かしらの損傷を負っています。
しかし、
それなら
ブルーシートがかかっていない=損傷が少ない家屋
でしょうか?
数日前の熊本日日新聞の朝刊の一面、
西原村の様子です。
よく見るとわかりますが、
ブルーシートがかかっている家屋は、
家の原型をとどめているところがほとんど。
倒壊した家屋には
ブルーシートはかかっていません。
つまり、
ブルーシートがかかってる家屋は、
屋根や壁、窓ガラスなどが損傷しているけれど、
家の中に入ることができる状態、
あるいは、
今すぐは対処できなくても、
後々のために家財などを雨から守ろうとしているところであって、
倒壊していたり、
危険で家の中に入ることも
ましてや屋根の上に上ることもできない家屋には
そもそもブルーシートはかかっていないことが多いんですよね。
だからね、
ブルーシートがかかっていない=損傷がほとんどない家屋
とは言い切れない。
それを知ってほしい、と思うのです。
おかげさまで
全国各地の皆さまの
多大なご支援により、
わたしたちのように
日常を取り戻しつつある家庭も多く、
避難所の縮小や
給水、炊き出しなども減りつつあります。
復興の速さに驚くとともに、
改めて皆さまに
ただただ感謝です。
震災発生から今日で3週間。
そろそろ世の中的には
忘れられ始めるころ。
だからこそ、
改めて伝えたい。
偏りがちな報道の裏に、
もっともっと知られていないこと、
気付きにくい事実や実態があるということを。
まだまだこれからなんだ、
ということを。
そしてわたしたち熊本県民も皆、
日常に戻ろう、としているんだということを。
長文、失礼しました。

