初日は事務手続きで時間を取られたが、僅かな時間で種付けをやらせていただいた。社長が言うには、この会社へ入社するすべての人間が最初に行う仕事がこの種付けなのだそうだ。ウレタンに切れ目が入っていて、個々の種床を仕切る切れ目と、その中央に十字の切れ目がある。尤も切れ目はほぼ見えないので手探りの作業になる。種は1ミリ程で、最初はピンセットで摘まんで十字の中央に置いて行ったのだが、これがなかなか難しい。ウレタンがしっかり水分を含んでいるので、種がピンセットにくっ付いて離れない。社長が見かねて手本を見せてくれた。指で種を5,6個取ってウレタンの上に置いてから、指に一つくっ付けて十字の真中へ入れてゆく。果たして自分でやってみたら上手くできた。しかし、水分が付き過ぎるとピンセットと同じで指から種が離れない状態になるので適度な湿り気を保つように時々タオルで指の湿り気を取る。300粒の種を終えるのに1時間以上費やした。
2日目は絵画の時間だった。知的の子が2名参加されて、次々と作品を描いて行く。実に個性的な絵で感心してしまった。私はコピー用紙に二人の横顔をクロッキーしたが、30年ぶりのクロッキーは実に弱弱しいものだった。指導員の方と話をしていて、私が写真を撮ることを知って興味を示したので、車からフォトブックを持ってきて見てもらった。1点づつじっくりと質問を交えて見てくださり、正直に嬉しかった。私は持っていた画材、作品を捨ててしまったから、今になって大変愚かな行為だった。これからはクレヨンを使って作品を作ってこうと思う。
3日目は苗付け。温度41度のハウスの中で1時間苗付けをやっていたら、耳に変調が出てきて、高山病のような症状になった。冷房のかかった部屋でしばらく体を休めて、昼過ぎには体調も良くなったので、帰宅した。
3日間での反省は、仲間の名前を覚えきれなかったことかな。20名ほどで毎日来ない方もいらっしゃるので、早く覚えよう。次に水分は充分に必要だ。水筒とペットボトル2本くらいの水が必要だ。それと着替えがいる。とりあえず、上着はびっしょりになるから前ボタンのシャツが必要だ。ズボンは必要あるのだが我慢しよう。
まだ一通りの仕事をしていないのでこれからの経験をしっかり畳み込もう。なかなか辛い仕事ではあるが、やりがいがあるともいえる。気を抜かないで手順というものがあるのでそうしたことは特に頭に叩き込む必要がある。がんばろう。