伊豆の踊り子 川端康成 山口百恵 吉永小百合 の続き | 文学と映画

伊豆の踊り子 川端康成 山口百恵 吉永小百合 の続き

映画の製作者は、当時流行りだした、海外旅行での、ご乱行という風潮が、「赤信号、皆で渡れば怖くない」という、なかで、一向に恥を感じない、そんな世の中に、反対の意を明確にした、という感じです。 伊豆の踊り子の時代は、 軍国主義発展の時代でしたから。 そして、世の中全体が、軍国に賛成だったのです。


しかし、原作は、そのような時代の見方をしていません。 と私は信じます。 どの時代にあっても美しいものは、はかなく。また、切ないものです。



「この下に泉があるんです。・・・・飲まずに待っていますから」


「さあ、お先にお飲みなさいまし。・・・女の後は汚いですから」



人々が、こんなに清らかな時代が、あったのですね。 黒船来航の直後、開国した頃、日本を訪れた外国人は、「日本人は庶民に至るまで、礼儀正しく、親切・・・」と書いています。 その美しい日本人はいつか戻ってくることを信じたいです。 いまだに、伊豆の踊り子が読みつがれているのですから。



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