2代目型枠加工屋さんのひとり言 -7ページ目

2代目型枠加工屋さんのひとり言

大阪岸和田市で型枠加工の会社を経営しています。創業から40年弱、挑戦し続けてきたからこそ残ってきました。そんな会社で必要以上にもがいて、回り道しながら、皆さんに助けられながら何とか毎日過ごしてます。

先日、ミャンマーに行くことがあったので、現地のことや感じたことについてまとめておこうと思う。

今回のミャンマー視察の目的は人材採用の選択肢として技能実習生を真剣に考える機会を持ったことがまず一つ。ミャンマーに限らないが外国人材の採用について、現地の人材を採用するには2つのルートがある。

 

・技能実習生としての採用

・エンジニア採用・高度技術者の採用

 

 技能実習生の場合、期間は3年、最近規制緩和されて5年まで特定技能者という名目で滞在することが出来るようになりましたが、基本的には将来帰らないといけないことが大きな特徴。応募してくる方は、専門的な知識を持っていたり、学校を卒業したというより、地方出身で稼ぎの良い仕事を目指して学校へ入学してくる人が多いようです。農業従事者や中学卒業後に働き始めた人も多い。

 

エンジニア採用の場合、ミャンマー国内の工科大学などを卒業した後、日本やほかの国での就職を目指して学校へ入学してきている。ミャンマーでは技術者が仕事を探したくても十分な仕事がなく、また給料も高くないため海外での就職を目指すエンジニアが多いとのこと。今回視察したのは電気・電子系と機械系の学科卒業の学生でしたが、学んでいる内容や知識は日本の学生に引けを取らないと思うし、働くことに対しての意欲は日本人の比じゃないくらい高いように感じた。

 

 ミャンマー初日、まずはエンジニア採用の語学学校へ視察。同行していた方がこの学校への求人を検討しているとのことで、会社説明会兼学校視察を一緒に見学させてもらった。合計10名の工科大学卒業の学生が参加していたが、話を聞く姿勢は傍目に見てもすごく熱心で、質問もたくさん出ていた。印象的なのは工科大学でも女性の割合が高くて、成績優秀者も女性が多いとのこと。参加者10名中3名が女性の方でした。同行した会社の説明会終了後はヤンゴン市内の寿司屋でランチ会。話してみると、みんな目がキラキラして、こんな仕事をしてみたい、将来は国に帰って起業したいなど、希望を持って話している。性格はおとなしそうであまり前に出るような人はいなかったが、ミャンマーの方、全体的にそんな印象。おとなしいし、協調性があって、一言で言うといい人そう。実際アジアの中でもミャンマーの犯罪率はかなり低いらしく、人を信じる国民性があるそうです。

 日本語レベルは日常会話のスピードで話しても、理解は出来ているように感じた。食事会中は日本語でずっと会話していたが、ほとんど違和感がなかった。人によって差があるが、思ったよりレベルが高い。ミャンマー語は日本語と文法が同じで、習得が早いというので、そういうところもあるのかも知れません。後は専門用語など日本で働いてから覚えることになるが、図面の見方は世界共通なので、図面を通して言葉を理解していくエンジニアが多いとのこと。他にも土木や建築、設計専攻の学生もいるらしいが、将来的に可能性がありそうだなと興味深く聞いた。

 

 2日目は技能実習生の学校へ。約600名の学生が日本語を学びながら、就職のチャンスを待っている。授業を見学させてもらうと、100人以上入る教室で全員が一斉に大きな声で「こんにちは」「おつりはいくらですか?」みたいな単語と例文を読み合わせしていく。建物中に響き渡るくらいの音声なので、ちょっとびっくりしてしまうくらい。先生がめちゃくちゃ厳しいとかでもなさそうなので、与えられたことに全力で取り組む国民性なのか、稼ぐことにハングリーなのか、他の学校を見てないので何とも言えないが、ちょっと日本では小学校低学年くらいでないとここまで元気に授業に取り組まないだろうなと思った。学生の9割ほどは男性、女性は1割ほど。対応してくれたミャンマー人の女性通訳の方に話を聞くと、学校は7年前に開設されて年に2~30人くらいの送り出しで学生の数も50人未満だったが、現在は2~300人が毎年日本に出ていって、学生は600人以上、学校も学生数に合わせて段々大きな場所を借りていっているそうです。受け入れ先は介護、食品工場、建設系(足場、型枠、塗装、内装)、溶接工などで、年々建設系の求人が増えているらしい。ちなみにミャンマーの最低賃金は1日約350~400円くらいで、月収1万円くらいが平均。だから海外に出稼ぎに出ることが普通。一番多いのはお隣のタイ、シンガポール、韓国も多いらしい。そしてここ2~3年で日本も増えてきている。

 

 採用の流れは半年間の学生生活中に面接・採用が決まり、その後学校卒業まで日本語の勉強。N3レベルまでの到達を目指している。N3というと日常会話で使われる単語や聞き取りが出来るレベルとのこと。その間に就労ビザなどの手配を行い、日本に入国。入国後は1か月くらい送り出し機関の研修センターで日本での生活ルールや関連する仕事の知識などを勉強した後、受け入れ企業に向かう。稼ぎたい気持ちが強く、土曜、日曜もどんどん仕事がしたい人が多いらしい。学生に聞いても言っていたので、多分日本だから言わされてるというわけではないと思う。

 

 日本に対する見方について。日本に対しては出会った方皆さん、概ね好意的だと思う。そもそも日本のモノが国内にかなり浸透している様子で、道を走る車はほぼ日本車で日本車以外を探す方が困難なくらい。食べ物もスーパーには必ずうどん、寿司の日本食やポッキー等のお菓子類、化粧品関係など、日本語でそのまま書かれている商品がかなり多い。日本の歌やドラマ、アニメなども人気。ただ最近は韓国ドラマやアイドルの方が人気が高いようです。

今後社内で話合って方向性を決めるが、おそらく頑張って働いてくれる人が多いように思う。もちろんミャンマー人でもいろんな人がいるので、一概に言えないが、全体的な印象として、一生懸命、親切(空港でチェックインの場所探してたら、向こうから道教えてくれたり)、大人しい人が多いイメージ、あんまり騒いでる人を繁華街でも見かけなかった。うまくこちらの受け入れがスムーズにいけば活躍してくれるんじゃないかと思う。もし面接を行うとなると、現地に行かないまでもカメラ面接など実際に話してみて決めてみるのも良いと思う。


という、ほとんど社内向けレポートと同様の内容をアップすることになったが、やっぱり現地に行ってみないと分からないことって沢山ある。


特に感じたのは、スマホの普及で海外への障壁がどんどん無くなっていっていることだ。今回の旅でも、基本的にヤンゴン市内のどこでもスマホの電波が届くので、「ヤンゴン おすすめ グルメ」 みたいな検索で日本語の情報が山ほど出てくる。国内旅行と全く変わらない。しかも、Google翻訳がヤバすぎる。文字情報もカメラでそのまま日本語変換される。あと数年で話した言葉も、タイムラグなく現地語に音声変換されるような時代になるんじゃないか?まさに翻訳コンニャク。ドラえもんの世界だよ。


日本だけにいるとこういう技術の進化や世の中のトレンドに気付く機会がかなり限定される。多少無理してでも外へ出ていかないといけないなと強く感じた視察でした。今年はドイツにも行ったし、海外進出の第一歩を築けてますかね^ ^;