図書館オリエンテーションの時期になると 少しゆううつ。

小学校 中学校で、学校図書館の使い方を学んできているので

そう構えなくてもよいのだが。

でも、ちょっと気が付いたのは、年間通していろいろな取り組みを行っていた時の

あの取組を少しだけアレンジしたらよいのではないかという事に。

ざるの目のような思考の構造をしているのでいろんなことが抜け落ちる。

今年 高校で取り組んだのはこんな感じ。

「説明のない図書館オリエンテーション」

ここに載せるだけで、大変だった。学習不足で申し訳ない。

この用紙を配布するのだが、missionと称して1から3まで、生徒が自分で確認する。

 

事前準備

mission4は、チャレンジ問題。

 全員が違う問題を用意する。

①授業時数と、オリエンテーションの開催予定日の分表を作る。

②朝の打ち合わせで、前週にオリエンテーションの告知。

「オリエンテーションの票があるので、各クラス都合のよい日にクラス名を記入。」依頼しておく。

*基本全学年だが、最低でも1年生は全クラス実施。

 

当日の手順

①入館者に一人一枚ずつ配布。

②席は自由。ただし、着席したらクラスと氏名を記入。

③授業開始 

③-1:自己紹介

③-2:図書館の利用マナーは割愛すると話す。が、図書館のマナー知っているよね?

と振ってみる。たいてい、生徒からは「しゃべらない」「食べない」「走らない」「本を大切にする」などと声があがる。臨機応変で。

③-3:mission1を見てと指示。3分くらい確認させる。

③-4:質問はないか聞いてみる。地図におかしな点はないかとか、今どこに座っているのか等。

③-5:mission2 3段ラベルを確認してもらう。

ラベルの説明をよく読んで」とだけ声掛け。で5分くらい。よく読んだか確認。

「そこの見本913の9に○が付いているみたいだけど、9ってどういう分類なの?」とか聞いてみる。

 学校図書館の本には3段ラベルが付いてるから、覚えておくように伝える。

(放置されている学校図書館の本も回収されやすくなる。)

「質問がある人、いるかな。」と確認。

③-6:mission3

司書教諭 「これと同じラベルの本が必ず学校図書館のどこかにあるから、

本を探して、書名と、著者を書いて。書いた人は、mission4みて。本と用紙を以て、私(学校司書)のところへ持ってくること。私のちょっとした質問にその場で応えられたら、後は、図書館を自由に確認して本を借りたい生徒は、本を借りる手続きをして。」

 

生徒 「えー。借り方わかわないんだけど。」

 

司書教諭 「図書委員さんはどの子かな?mission3とmission4をすぐに終わらせて。カウンターへ行くよ。」

で図書委員にカウンターでの作業方法を教える。そのそばで、mission3とmission4のチェック。

「カウンターに本を持って行けば図書委員が貸し出しをしますよ。」

 

私は、学校図書館の利用者に、絶対的な静寂を要求しない。

相談したい時、その場となってもよいと考えている。もちろん限度を超えた大声は当然のごとくダメ。

この、ミッションにおいても、一人一人問題が違うので、相談はしてもよいと伝える。でも、代わりにやると言うのは絶対ダメ。ずるい生徒(特に女子が多いのはなぜ?)には、やり直しさせる。違う問題用紙を渡して。

 

実質、15分から20分でできます。

授業時間1時間(50分)をいただいているので、状況によっては、読み聞かせもしました。

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以前紹介した、寮美千子さんの著書『あふれでたのはやさしだった』の中で、紹介されているこの本を、図書委員と二人でぶっつけ本番で朗読寸劇をしたクラスもあります。

割と好評です。おためしあれ。