2年程前の事だったか。
友人と話をしてる時に、彼が突然思い出した事を
私に話してくれました。
その友人の子供が遊びから帰る途中、夕方暗くなって来た時に
妙な気配を感じたと言ったそうです。
怖くなって走って帰ってきたらしいですが、一体それはなんなのか
分からないので不安がっていたとの事。
私はその話を聞いてて、何となくその風景をイメージしていたのですが
妙にゾクゾク感がありました。
子供の帰ったルートは私は知りませんので、暗い道を帰宅している
イメージを適当にやっていただけなんですけどね、妙にその雰囲気に
気配を感じるんです。
なので、もしかしたら本当に何かが付いて来てたのかも知れないと
思ったので、そのままイメージを探ってみました。
この場合はイメージ通りの場所だとか、風景だとかは関係なく、
気配が何なのかが重要です。
なので、特にその気配にフォーカスしてみると、子供の走って
帰ってるイメージの後ろに何か黒い丸い存在が付いて来ている
イメージが出てきました。
何か居るなぁ。
そう思ったので、その黒い何かを更によく確かめてみました。
黒い何かはなかなか形にはならず黒いままです。
なので、一度その黒い何かの中に入る事にしました。
入るよ。
とだけ告げて、その中に入ると、走っている子供の後ろ姿が
見えます。
そして、それに付いて走っている感じが有りました。
感情は?
ん~~、何を思ってるのだろうか??
ああ、寂しいんだ。
何故寂しい?
一緒に付いて行きたい。
恋しい?
何が恋しいのかな?
・・・家族。
お父さん、お母さん、お姉ちゃん。
三人が立っているイメージ・・・。
ああ、この黒いのは子供なんだ。
男の子だ。
寂しいから、家に帰るお兄ちゃんに付いて行こうとしたんだね。
でも、そこには君の家族はいないんだよ。
お父さんとお母さんとお姉ちゃんが居る所はそこじゃないよ。
もう、上がろうね。
寂しくないから上がろうね。
観音様に頼んで、その子供を連れて行ってもらいました。