前回あらすじ
小杉バレエ教室は、フェスティバルの優秀賞目指して一致団結。その夢も現実味を帯びてきた。
しかし翔は病み上がりでいまいち調子が上がらないまま。ジーモンはそのことに気づいていたが、あえて何も言わず、自力で解決することを望む。
そんな中ついにフェスティバル開幕!
そこで翔たちが目にしたものとは、、、!?
まず最初に演技をしたのは
なんか多い、で有名な
タチバナザキバレエアーツスタジオスクール。
眠れる白鳥の湖の美女と野獣、という作品を、なんか多い人数の生徒たちがなんか多い頭飾りを付け、なんか踊った。
そしてついに、シューテイツの演技が始まる。
幕が開くが、そこに我森の姿は無い。
息のあった群舞で会場を沸かす。
ふんわり、流れるような踊りが、おとぎの国へと観客を誘う。
そこへ、一際目立つソリストが登場。
安定感ガールこと、安西定子。
彼女の軸がぶれることを知らないアラベスクに会場はうっとり。
言うならば、彼女はシューテイツの固い地盤。土。上質な土。
そこに種をまいたのは、力自慢の進撃巨人、阪神兄弟。
巨人が定子を片手で軽々とリフト。
そして、なんと定子を回転をかけながら上空へ放り投げた!
空中で三回転トゥールをしながら斜め上へ飛んでいく。
そして、落下地点で待ち受けていたのは阪神。
こちらも太い腕でいとも簡単に定子をキャッチ。
まるで重力を感じさせない。
ここから作品はクライマックスへ向かう。
群舞と音楽が一体となり、作品は盛り上がりを見せる。
まるで撒かれた種から芽がニョキニョキと生えるかのように。
その様子を舞台袖で誰も近づけないような異様なオーラと共に見つめていた1人の男。
我森源五郎。
やっと俺の出番が来たな。
この花のワルツ、花を咲かせるのは、、、、この俺だっ、、!
グランジェテで颯爽と舞台に現れた我森はみるみるうちに舞台全体を強く、凛とした花で彩っていく。
一つ一つのジャンプに観客は驚愕。息を飲んだ。
これが我森くんの東京スカイジャンプよ。
観客の1人、謎の女が隣に座る生徒らしき少年にそう口を開く。
なるほど。
多少のアラは見受けられますが小学生としては十分、申し分の無いテクニック、運動神経を持っているようです。
僕の目指すバレエとは程遠いですが。
大丈夫、あなたの方が実力は遥かに上。安心しなさい、ケイ。
その、ようですね。
リハーサル室でウォーミングアップを行なっていた小杉の生徒たちもいつのまにか舞台を映すモニターの前に群がり、踊りに見入っていた。
す、すげえ、、
翔!お前もこっち来いよ!我森が出てきたぞ!
うん!石頭くん!
翔は目の前の光景に言葉を失った。
ダメだ。
勝てない。
俺たちは勝てっこない、、
レベルが、、、違う、、、
ちょっとしっかりしてよみんな!
私たちだっていっぱい練習してきたんだし、胸を張って踊ろうよ!
ね?!
その花苗の言葉で我に帰る小杉の生徒たち。
しかし翔の心の中は曇ったままだった。
体が言うことを聞かない!
あの我森くんたちを越えるためには俺のレインボーソデバスクは必要不可欠。
なのに今の俺といったらダブルトゥールすらままならない。
こんな時に何やってるんだ俺は、、
ジーモンは翔に手を貸してやりたい気持ちを抑えに抑えていた。
違う翔、、!
今お前はこの舞台を勝負としか捉えていない。
そうじゃないだろ?
早く気づいてくれ!
自分の力で!
舞台上ではシューテイツの演技が終了目前。
盛り上がりは最高潮。
定子の安定感たっぷりかつしなやかな踊り、進撃兄弟のアクロバティックリフト、そして我森の東京スカイジャンプの連発。
まるで会場全体に満開の花が咲き乱れているようだった。
演技終了。
拍手喝采、ブラボーの嵐。
舞台袖で見守っていた鬼平はうっすら涙を浮かべていた。
さすが俺の生徒たちだゴルァ、、
これはお前たちにしか作れない、唯一無二の、世界に一つだけの花のワルツだゴルァ、、
会場の熱気を感じ、ますます窮地に追いやられる翔。
俺は、、一体どうしたらいんだ、、
小杉バレエ教室、本番まで、あと30分、、、!
次回予告
怖い、怖いよ。
なんだかんだいってこのお話書くのを続けている自分が怖いよ!
そしてこの先の構想まで考えて一丁前に伏線立てちゃったりしてる自分が怖いよ!
楽しいよ!