前回のエトワール翔
小杉バレエの生徒たちはやる気に満ち溢れ、バレエフェスティバルで優秀賞を取ることも現実味を帯びてきた。そんな矢先に翔を襲った稽古場の柱。どうしてこんな場所に柱が、、やはり今回も東京スカイジャンパー我森らシューテイツを前にひれ伏すしか無いのか、、?!




フェスティバルの前日、小杉バレエの生徒たちは目を疑った。
翔がスクールに現れたのだ!
医者もびっくりの脅威の回復力で、練習に復帰することが出来たのだった。

そして翔もまた、目を疑った。

みんなの動きが、ピッタリと合ってる!
俺がいない間にみんなこんなに、、
すごいや、、

そう、チキンライス魂で一致団結した生徒たちは翔の穴はみんなで埋める!と練習により一層熱を注いでいたのだった。

そこに翔が入れば、まさに鬼に金棒だ!

盛り上がる一同をよそに、ジーモンは頭を悩ませていた。

バレエは日々の積み重ねが物を言う。
1日練習を休んだだけでも感覚が鈍くなったりする。
翔の場合、約1週間のブランクがある。お前の体は今、全く別物になっているはずだ、、

その通りだった。
翔はレッスン中、異変を感じていた。

ま、回れない、、、!
ピルエットが2回しか、、
ザンレールの着地もいつもならピタッと止まるのに、、、

しかし翔はそれを自分の胸のうちにしまっておいた。みんなを困惑させないためにも。

ジーモンはあえて何も言わなかった。

これはお前に与えられた試練なんだ。
それを1人で乗り越えた先で、大きなものを得られるはずだ。
頑張れ。頑張るんだ!


そして迎えたフェスティバル当日。

今日までお前たちは本当に良くやってきた。
だから今日俺はあえて何も言わない。
ただ一つ!

楽しんでこい!!

ハイ!!

ジーモンの言葉に生徒たちの一体感がさらに強まった。


対するシューテイツ陣営。
そこには静寂とピリッとした緊張感が漂っていた。

今日のこの舞台、地域バレエフェスティバル、、
お前たち、フェスティバルの意味がわかるかぁーー!?ゴルァ?!

ま、まつり、祭でs、、

違う!!戦争だ!ゴルァ!!

シューテイツの鬼コーチ、鬼平虎治のゲキが飛ぶ。

いいか、勝て!優秀賞を絶対に取れ!取らなかったらお前ら全員バレエやめろ!ゴルァ!!

めちゃくちゃだよこの人、、と思いながらも何も言えない生徒たちだが、我森だけは違った。

当然です。
我らシューテイツはこのフェスティバルで10年連続優秀賞を取っています。
今年も取って当然です。
俺の東京スカイジャンプがあればなおさら。
楽勝です。

そういうことだ!ゴルァ!!



さあ!ついにこの日がやってまいりました。
今年も県内から有数のバレエ教室が一挙に集まり、一夜限りの楽しい舞台を繰り広げます。

5つある参加スクールの中でも注目は、やはりシューテイツ。
天才ジャンパー我森くんだけが取り沙汰されがちですが、大人顔負けのリフトを難なくこなす、進撃巨人くん、阪神くん兄弟や、正確なコントロールで安定感抜群の安西定子さんなど、タレント揃い!
そんな彼らはくるみ割り人形より、花のワルツで11年連続の王座を目指します!

恐らく不可能ですが、それを阻止するとしたら、黒沢バレエ教室でしょう。
一人一人のステータスではシューテイツに劣りますが、彼らの息の合った一糸乱れぬ踊りは一級品!バヤデールより、夢の場を披露するようです!

他にあと3組ありますが、まあ頑張ってください。
特に小杉バレエ教室は、、ね、、うん、、。

これはあくまで競争ではなく、フェスティバル。
舞台で踊れる数少ない経験を楽しんでほしいところです。

さあ、いよいよ開幕です!
第21回!地域バレエフェスティバル!




そろそろ始まるみたいです。先生。

ええ。恐らくあなたの敵になりうるとしたら我森という子ね。しっかり見ておきなさい、ケイ。

もちろんです。





この2人はいったい、、、、!





次回予告
次の話なんて考えられない。まだ未定なんだ。
物語を書くっていうのは案外難しいってことさ!