こんにちわ🌞
この前に UB11 が上がっています。
N side
ダイニングテーブルの上、少量の盛り付けられたしょーが焼きを目の前に、オレとまーくんで座って見つめている。
「カズ? 食べないの?」
「うん、食べるけど。」
「けど?」
「ね、また風間なの?さっきの電話。」
「んー?そうだよ。風間ぽん。」
「嘘つけ。」
ほんとさ、この人わかりやすいのよ。
目がキョドりすぎ。
黒目が更に黒いっていうの。
「嘘じゃないし。……あ、俺、今度出かけるから。」
「そーなんだ。」
「もうっ そこは、『まーくん、どこに行くの?』じゃないの?」
「はいはい。まーくんどこに行くの?」
風間の名前で誤魔化す時、
この人は必ずどこかへ出かける。
まあ本当に風間と出掛けることもあるけど
大概は嘘を隠すための話題作りってとこ。
見え見えなのよ、ホントにさ。
「それで?しょーちゃんはなんて言ってた?」
「ぶっ」
「汚ねーなー。」
食べてた米を盛大にばら蒔いたこの人は『ごめんごめん』と言いながら、近くにあったティッシュで自分の口元やら机周りを拭いていた。
「で、しょーちゃんとなんの確認してたのよ。さっき言ってたじゃん?電話でさ。」
「ん? んっとねー。今度の動物園のこと。」
あー はいはい
そういう感じね。
オレの目を一切見ようとしない相葉さんに
普通に喋りかける。
「出んの?しょーちゃんが?」
「そうっ! それでね、翔ちゃんの好きなわんにゃん達を集めようと思ってて。でもこれ内緒だから本人に言わないでね。」
「言っちゃダメなの?」
「ダメに決まってんじゃんっ 内緒なんだから(笑)」
「じゃ、なんの確認してたんだよ。さっき。だって言ってたじゃん、しょーちゃんに内緒なって。」
「……あ。」
そら止まるよね。
机を拭いてる手を止めて
一点を見つめた相葉さん。
「俺さっき、翔ちゃんとなんの話ししてたっけ?」
「知らねーよッ」
「でもさー」
ドキッとした。
やっと目が合ったと思ったら
今度は真剣な目付きとか
忙しいのよ、この人の表情は。
「俺、カズのことちゃんと守ってるかんね。」
「は? なんのこと?」
「俺がカズちゃんの騎士ってこと💛」
「意味わかんね。」
「じゃあ、またちゅーする?そしたらわかってくれる?」
「おまっ 台布巾で迫るのやめろってッ」
ふざけたような相葉さんは
自分からどんどん乗り気になってて
そのままラグに押し倒されてちゅぱちゅぱすると
また、ベッドに連れて行かれた…。
今夜も今夜で長い夢が見られるのかな。
相葉さんの腕に抱かれながら
これがオレの幸せなのかな
…なんて、密かに心の中で感謝していた。
なんかよくわかんないけど
これからもよろしくね、相葉さん。
おしまい。