M side








窓際に立つ翔さんの柔和な微笑みは
嫉妬に妬けるこの胸を
少しずつ溶かしてくれる。




「来いって。」




安いもんだよ、俺も。

翔さんの優しい声と
少し垂れた目元には逆らえない。



「痛っ」
「翔さんっ!」



また、こめかみを押さえ
頭痛に顔を歪める翔さんを見て
咄嗟にソファから立ち上がった。




「もう、立ってらんねーから、早く来いよ。」




翔さんは、俺の扱い方を知っている。



それでも俺は、自分を必要としてくれる翔さんにときめいて、また、自分の足であなたの元へと急いでしまうんだ。




窓辺に立つ翔さんの隣へ立つと
少しだけ俺を見上げる翔さんが
ふふっと口元だけで微笑んだ。





「ほら、あそこ。」
「え?」



窓にピッタリと押し当てられた翔さんの指。しなやかに長く細く、つい、その手の上に自分の手を重ねてしまった。




「ちげーよ、見てみろって、オレの指さす方向を。…ほら、なにが見える?」
「なにって…」




リーダーの家から見えるのは
煌びやかなネオンのビル群と
高そうな高層マンションの数々で





「あそこ、見たことあんだろ?」


コンコンと指先で窓を鳴らす翔さんは
少しだけ焦れったそうな声を発した。


言われたその先
指先の向こうに見えるのは





「あれって、…俺の昔のマンションじゃね?」
「ふっ。…そう。潤の昔のマンション。」
「え、こっから見えんの?てかよく気づいたね、あんな所にあるって。」
「ふふっ まあな…。」




目を細めて微笑む翔さんは
窓の向こうを懐かしそうに眺めている。



でも、なんでここから?
だって、俺があそこに住んでた頃は
俺と翔さんは1度別れてる時で

なんなら、翔さんとリーダーはその頃
この家で何度も何度も逢瀬を重ねていたはずなのに。





『智くん、今日も家に行ってもいいかな』
『いいよ。酒も用意してあるから、好きなだけ過ごせば。』
『…ありがとう。』



あの頃楽屋でよく聞いたセリフ。

翔さんとリーダーが、
いや、翔さんからリーダーを求めてて
なのに翔さんはあんまり幸せそうでもなく、なんなら、どこか苦しそうに見えていた。


リーダーなら翔さんを幸せにしてくれるのかなって、どこか安心していたから、そんな翔さんの姿を目にする度に、言うに言えない胸の痛みが増すばかりだった。





好きな人の家に行くのに
なんでそんな悲しそうな表情をするのか。

リーダーも、なぜそんなに
翔さんを苦しませるのか

何度も何度も
心の中でため息を吐いた。






「俺があそこに住んでた頃は、翔さんとリーダーは付き合ってたんだろ?なら、ここから家を見るとか、リーダーが許さなかったんじゃないの?」
「…言っとくけど、オレと智くんが付き合ってると思ってたのは、潤、お前だけだからな。」
「は?」




翔さんの暖かな手のひらが
俺の左頬を優しく包む。


親指で頬を撫でられると
無性に心が安らぐんだけど



「だから、オレと智くんは付き合ってねーし。」
「…え、だって翔さん、いつもリーダーの家に行きたがってたじゃん。」
「ふっ。あの頃のオレは…お前に会いたい気持ちを、ここからお前の家を見ながら昇華させてたんだよ。…それに、オレがここに来てた頃だって、智くんの隣にはニノがいた。」
「ニノが…?」



ニノは、そんなこと何も言ってなかったけど。




「口止めはしといたし、お前が勘違いしてるようだったから、ニノも面白がって訂正しなかったらしい。」
「じゃあ、…翔さんとリーダーは」
「付き合ってない。なんなら、オレと智くんは同じ側だから。」
「同じ側?」
「そう。抱く側。」




少しづつ距離を縮めていた翔さんは
片腕を俺の腰に回して



「潤は、抱かれる側…だろ?」
「んぅ…っ、酒くさいよ。」
「悪ぃ。…でも、…いい?さっきからしたくて堪んねーんだけど、キス。」
「んんっ…」




わかってた。
返事なんか待たずにされることくらい。



包まれてた頬の手のひらは
いつの間にか俺の首根におりてきてて



「待って、んっ、…しょ、さっ」
「待たない。昔を思い出して、なんかすげー苦しくなってんだけど、オレ。」




口元で啄むように
何度も何度も唇を重ね
角度を変えては唇を甘く吸われる。



「…っ、ん、…それ、で、…しょさ、んが可愛いそう、なの…?」
「んー、どうだろ。…まあ、仮にオレが可愛そうだとしたら、オレの中では他に理由があるけどな。」
「なに、それ。」
「うるせ。ぜってー言わねー。」





翔さんの言葉が荒い時。




それは、
この後、俺のことを
トロトロに甘やかすっていう合図だ。









(;//́Д/̀/)'`ァ'`ァ
頂きますとご馳走様の混在…(;//́Д/̀/)'`ァ'`ァ

ていうか、その唇は 犯 罪…(;//́Д/̀/)'`ァ'`ァ

櫻井翔、その存在自体が催 淫 剤♡(;//́Д/̀/)'`ァ




韻を踏んでみた♡(o´艸`)クフフ
(ご勝手に)