M side
「じゅ、ん…?」
「うん。俺だよ。」
「……、潤?」
焦点の合わない目をしばしばさせて
目をこすりながら起き上がる翔さん。
寝ぼけてる顔は少し浮腫んでて
目元が心なしかあかくなっていた。
翔さんが起き上がって空いたスペースに腰をおろして翔さんを見つめる。
「潤だよ、翔さん。」
「…ん、潤…、だな。」
少しづつ意識を戻してる?
翔さんは、眉間にシワを寄せてこめかみを指で押している。
「頭痛いの?薬だそうか?」
「や、いい。それより水…」
「わかった。持って来るから待ってて。」
急いでキッチンに行くと、冷蔵庫からペットボトルとガラスのコップを拝借した。
目に入った流しには
キレイに洗われた食器が並んでいた。
ソファ前のテーブルには何も置いてなかったし、翔さん、ここで飲まなかったのかな。それとも、リーダーが片付けちゃったとか?
リーダーが言う、翔くんが可哀想だってなんだろう。俺、翔さんになんかやらかしてんのか?
チラリとソファの方を見ると
翔さんが自分の頭を指先でガシガシ掻いてるところだった。
「はい。翔さんお水。」
「ああ、さんきゅ。」
渡されたペットボトルに口をつけて
ゴキュゴキュと一気に喉を鳴らしていく翔さん。
「コップ持ってきたのに。」
飲み方は男らしいけど
起きたてのぽやぽやした感じも
また、たまらなく可愛いくて
その丸いなで肩を守ってやりたいって
ついつい思っちゃうんだけど
「智くん?連絡したの。」
「いや。連絡っていうか、厳密に言うと斗真なんだけど。…まあ、リーダーかな。」
「ふはっ なんだそれ、複雑じゃね?」
「だって翔さんが『潤を呼ぶな』って言ってたんでしょ?」
「……まあ、そうだけど。」
責めるつもりはないのに
なんで俺はこう言ってしまうんだろう。
水を飲みながら視線をあげてた翔さんは、両手の平の中にペットボトルを包んだまま
「じゅ、ん…?」
「うん。俺だよ。」
「……、潤?」
焦点の合わない目をしばしばさせて
目をこすりながら起き上がる翔さん。
寝ぼけてる顔は少し浮腫んでて
目元が心なしかあかくなっていた。
翔さんが起き上がって空いたスペースに腰をおろして翔さんを見つめる。
「潤だよ、翔さん。」
「…ん、潤…、だな。」
少しづつ意識を戻してる?
翔さんは、眉間にシワを寄せてこめかみを指で押している。
「頭痛いの?薬だそうか?」
「や、いい。それより水…」
「わかった。持って来るから待ってて。」
急いでキッチンに行くと、冷蔵庫からペットボトルとガラスのコップを拝借した。
目に入った流しには
キレイに洗われた食器が並んでいた。
ソファ前のテーブルには何も置いてなかったし、翔さん、ここで飲まなかったのかな。それとも、リーダーが片付けちゃったとか?
リーダーが言う、翔くんが可哀想だってなんだろう。俺、翔さんになんかやらかしてんのか?
チラリとソファの方を見ると
翔さんが自分の頭を指先でガシガシ掻いてるところだった。
「はい。翔さんお水。」
「ああ、さんきゅ。」
渡されたペットボトルに口をつけて
ゴキュゴキュと一気に喉を鳴らしていく翔さん。
「コップ持ってきたのに。」
「いい。このままで。」
口元についた水を
指先で拭う翔さんがカッコよくて
ついつい見とれてしまう。
飲み方は男らしいけど
起きたてのぽやぽやした感じも
また、たまらなく可愛いくて
その丸いなで肩を守ってやりたいって
ついつい思っちゃうんだけど
「智くん?連絡したの。」
「いや。連絡っていうか、厳密に言うと斗真なんだけど。…まあ、リーダーかな。」
「ふはっ なんだそれ、複雑じゃね?」
「だって翔さんが『潤を呼ぶな』って言ってたんでしょ?」
「……まあ、そうだけど。」
責めるつもりはないのに
なんで俺はこう言ってしまうんだろう。
水を飲みながら視線をあげてた翔さんは、両手の平の中にペットボトルを包んだまま
膝の上にひじを預けた。
翔さんの肩が大きく揺れる。
ため息を吐かせてしまって
大人気ない俺の態度のせいだと
自分でも嫌気がさす。
「ごめん、翔さん。そういう事いいたいんじゃなくて。」
「…ん?」
「だから、ここさ、リーダーんちじゃん?」
「ん…」
「リーダーんちで飲み潰れて。…ていうか翔さんを飲みつぶれるくらいにさせたのって、なんなの?……もしかして、俺のせい?」
膝のうえに乗せた腕はそのままで
手の内でころりころりと
ペットボトルが踊っている。
沈黙は嫌いじゃない。
嫌いじゃないけど
翔さんからの次の言葉を待つのは
翔さんの肩が大きく揺れる。
ため息を吐かせてしまって
大人気ない俺の態度のせいだと
自分でも嫌気がさす。
「ごめん、翔さん。そういう事いいたいんじゃなくて。」
「…ん?」
「だから、ここさ、リーダーんちじゃん?」
「ん…」
「リーダーんちで飲み潰れて。…ていうか翔さんを飲みつぶれるくらいにさせたのって、なんなの?……もしかして、俺のせい?」
膝のうえに乗せた腕はそのままで
手の内でころりころりと
ペットボトルが踊っている。
沈黙は嫌いじゃない。
嫌いじゃないけど
翔さんからの次の言葉を待つのは
いつも緊張する。
