先日、友人から「貯金をしないとやばいと思ってるんだけど、つい服にお金をかけすぎてしまう」という話を聞きました。私は、大抵の人は、自分がお金を使いすぎていることに気づかないことが多いという事を知っていました。なので、友人がなぜ、貯金をしないとやばいと思ったのか、そのきっかけを聞くと、「この前の飲み会で、同期が、『俺、1年で200万貯めた』って言ってるのを聞いて、貯金をほとんどしてなかった自分はヤバいと思った」というのです。

今日は、そんな貯金がなかなかできない人のために、お金を貯めるうえでの考え方のコツをお伝えしていきます。


貯金ができるタイプの人とは?

まず、人は、タイプによって、貯金が出来るかどうかがある程度別れます。

貯金が出来る人というのは、「貯金が必要だと実感していて、ある程度の金融知識もあり、未来についてよく考える人」だと言います。

逆に、貯金ができない人というのは、「『今』ではなくて、そのうちやろう」と考える人です。例えば、「数年後は年収も上がるしお金に余裕ができる、そしたら本格的にお金を貯めよう」と考えるのです。


実は、この考え方が大きな罠になっています。これは、専門用語で「予算の誤謬」と言われています。どういうことかというと、例えば、「来月お金をいくら使うか、予想してください」と言われると、私達は実際よりも少なく見積もってしまうのです。しかし、「来年いくら使うか予想してください」と言われると、見積もりはほぼ正確な数値に近づくと言います。なぜ、こんなことが起きるのかというと、「1年も先のことは分からないから、見込みの幅を持たせておこう」という心理が働くからです。


私達は、予測するのが下手だった!

このように、私達は、将来のことについて考える時、抽象的になりがちで、私たちの予測はほぼ、当てにならないといって良いでしょう。

この前ATMでお金をおろしたばかりなのに、思ったよりもお金をすぐに使っちゃったなっていう経験、あなたにもありませんか?


貯金をするうえでも、この考えは大切です。

未来は、収入が増えるから、貯めるのも楽になると考えているとしても、収入が増えらからと言って、貯金できる人になれるかは別問題なのです。


【予算の誤謬にハマらないための貯金方法】

①循環型思考を身につける。

循環型思考とは、あなたの来年の行動は今年とほぼ変わらない可能性が高いという考えのことです。今できなかったら、将来できる可能性も少ないと考えた方がいいでしょう。1年は、階段のように積み上がっていくのではなく、毎年同じループの繰り返しなのだと考えた方が、貯金はうまくいきます。実際に、この考えを使うと、貯金に成功しやすいというデータも出ています。


②短い期間で考える。

1年単位での貯金計画をすると、私達は実際よりも多く見積もりがちになってしまうと先ほど述べました。そのため、1週間単位や2週間単位というように、短い期間で計画することで、思ったよりも貯まらなかったという計画ミスを防ぐことができます。


私達は、将来の予測に関して間違いやすいことを知っておくことで、いろいろなミスを防ぐことができます。ぜひ参考にしてみてください。