久しぶりで 本屋さんに立ち寄ることに…この間意識的に行かずにいたのだけれど、とうとう入ってしまいました。
  
   新刊とか、話題になっている本のコーナーではなく 大抵は奥の方に行って 例えば 新宿区の歴史を新宿区に長く住んでいる人が書いた本とか、あまり知られていない東京の闇の部分が書かれた本とか…が置かれているコーナーの隅っこで立ち読みするのが好みで 買い物ついでに立ち寄ると 1時間くらいを本屋さんで過ごしてしまうということもあって しばらく自制していたわけなのです。

   それが…とうとう入ってしまった…
   
   でも 結果的には 新しい出合いがあり はまってしまいました。
実は 昨年亡くなられた赤瀬川氏を 私は 画家、イラストレーターとして認識していましたが、むしろ 作家としての功績が大きい人だったのですね…
「老人力」というタイトルは 新聞広告などで目にしたことはあったのですが、読んだことはありませんでした。
「知らなかった」に またぶつかりました。
赤瀬川原平氏が 書いた本…
何冊かを立ち読みして とりあえず 2冊を購入…
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「妄想科学小説」は抱腹絶倒の短編集なのですが、大笑いは控えながら 静かなる抱腹絶倒に陥っているところです。大笑いは 笑い皺が増えてしまいますからね!
妄想癖の私など足元にも及ばない筋金入りの妄想癖作家なのだと 敬服いたします。
「健康半分」は氏の絶筆が収録されたエッセイ集ですが、入院中にもユーモア精神を忘れず 笑顔で過ごされた姿が浮かんできます。
優しい(易しいほうも)ひとことひとことから 教えられ、伝わるものがありました。

   この世を去るまでに 幾つの「知らなかった」に出合うことになるのだろうか…と ときめいている日曜日の早朝です。