新目白通りは すっかり新年度の姿に変身し 神田川沿いの空き地には 桜の花びらが まるで桜色の絨毯のように敷き詰められ のんびりと何かをついばむ鳩や ベンチで ゆっくりくつろぐ白髪の老夫婦…
若い人たちは 急ぎ足で通り過ぎ 神田川沿いののんびりした情景は 異次元の世界を切り取ってきて忙しい通りに貼り付けたよう…
自分も若い頃は こうして 少し余裕のできた年代の人から 急ぎ足で通り過ぎていく若い人たちの一人として見えていたのだろう…と思いながら、通り過ぎていく若い人たちの後ろ姿に自分の通り過ぎていった人生を重ねてみたら なんだか 皆 いとおしくなってきます。
こうして あと何回、いとおしい後ろ姿を目にする機会がやってくるのだろう…と、そんなことを考えながら帰ってきました。