何故か このところ休みを取れなかった下の子が 我が家に立ち寄ったのですが、たまたま上階からトコトコと走り回る音が聞こえてきました。それを聞いた彼女が しばらく経って 口を開きました。
   
   今 思い出したんだけれど…卒論がまとまらなくて、大学の研究室で徹夜したことがあったのね…4階建ての4階にある部屋で 多分 誰もいない真夜中というか…もう明け方も近かったかも知れない…突然、上からパタパタパタパタと子どもと思われるような軽い足音が聞こえてきて…それが規則的にずっと聞こえていて…その部屋は廊下からも中が見えるようにガラス張りなんだけれど…ドアの鍵は内側からかけていて…もう怖くて目をつぶってガタガタ震えがとまらなくて……

で?どうしたの?

急にパタパタが4階の廊下に移って…パタパタパタパタと またずっと行ったり来たりしているような感じが続いていたの…
もう時間がどのくらい経ったのかわからないくらい身体中が凍りついたみたいに動けないしガラス張りの向こうも怖くて見ることができないまま…
窓の外がうっすら明るくなってきたような気がして 窓の方を見ると、その窓の外には中庭があるんだけれど そこの真ん中に目掛けて何かがシュルシュルと落ちて行ってシュポっと消えたの…パタパタも…
気がついたら 汗ぐっしょりかいていた…

  私は 科学では証明できない こういうことを結構信じるほうです。そこは新しい学部が出来た時 昔 小学校だった建物を改築改造して大学の一部が移ってきたのですが…4階の上は屋上なのに…廊下を走るような音がしたとか、子どもと思われる足音だったとか…小学校だった頃に何かがあったのでしょうか…

  この賃貸マンションの上階には 結構元気な家族が住んでいるのでしょう…賑やかな音には慣れてきました。少しくらい煩くても それが生きている人によってもたらされる音なら まあよしとしましょう…