昨日は、もう語りきれないような体験をしました。

初めて、手稲山より高い山を目指した日。

結果は…やはり山は急変することを目の当たりにしました。標高1720mにある峰の茶屋跡避難小屋から朝日岳へ向かうルートを選んだ私たちは、結局、途中からガスってきて、避難小屋に着く頃には雨が降り出し、全く視界がきかなくなっていました。

避難小屋でおにぎりを食べしばらく様子を見ていたのですが、ますます雨はひどくなり、雨風に強いパーカーでも寒くなるぐらいの低温と風に見舞われました。避難所にいた人々は次々と峠の茶屋駐車場を目指して下山していきました。

もし可能なら、茶臼岳の方へ出て、ロープウェイで降りるか、と思ったのですが、少し歩いてみて、これは無理だと思い、駐車場目指して私たちも下山する事に。夫が手袋をしなくては寒いと言った時、軍手を持っていた事を思い出し、それでもないよりはましだと思いそれも使い、白い世界を黙々と下りて行きます。標高が低くなってくると、少しずつ視界がひらけてきました。雨は相変わらず降っています。身体が温かさを感じるようになってやっと無事で良かった!という思いが湧き上がってきました。

山頂まで行けなかった事は残念だったけれど、高山で天候が急変した際の寒さや雨に対する備えとは、どういう物が必要で、それに対する心構えとは何かという事を考える良い機会になったのでは…と。夫がこういう得難い経験はしようと思ってもできるものではないのだから、貴重な体験をしたんだよ、と言っているのを聞いて、そうだよね、と深く頷く私でした。

登る途中までは曇り空でもまさか雨が降り出すとは思っていませんでした。

ガスってきたところ…


この碑の向こう側が朝日岳。全く見えません。

避難小屋です。お天気に恵まれたら山々の頂きが見えるはずの地点です。


 駐車場まで下りてLINEで妹に事情を説明したつもりが、通信環境が悪くなかなか通信できず、やっと繋がってしばらく茶屋で待つことに。

身体もすっかり冷えていたので、ホットミルクを注文しました。濃厚で今まで飲んだホットミルクの中で一番美味しかった!

 今朝、屋上の露天風呂から撮った茶臼岳(左の茶色の山、右の奥が朝日岳。

 

 昨夜、屋上露天風呂で星空を見たら、実は見えたんです。雲が切れてだんだん沢山の星が見えるようになってきました。

それは、登山が悪天候で最後まで登れなかった分、空が私に与えてくれたプレゼントだったのかも知れません。


 今日も私の気ままなスケッチブックを開いてくださりありがとうございます。


 明日も良い一日でありますようにキラキラキラキラキラキラ