「検査の結果、悪い病気でした。病気の名前は癌です。」

2020年12月25日。
検査結果を聞きに、耳鼻咽喉科のある病院へ。

まだ当時2回くらいしか会ったことがないのに先生の顔が少し暗かったのは、診察室に入った瞬間から分かった。

遡って2週間前、会社の健康診断の触診でふと言われた一言、
「甲状腺が腫れているから病院で診てもらった方がいい。近いうち熱が出るかもね。」

自分では腫れに全く気づかなかった。
確かに鏡で見ても触っても甲状腺の左側だけが腫れている。喉仏の左下あたりに一回り小さいピンポン球くらいの腫れがあった。

どうせすぐ治るだろうし、仕事も平日休みも中々取れない。とりあえずもう少し様子をみようと思っていた。

その翌週、なんだか喉が痛くなった。声が掠れるし、飲み込むと少し痛い。
甲状腺の腫れとの関係性は分からないけど、喉の痛みが気になったので地元のクリニックへ。
エコーの結果、詳しい検査が必要とのことで、すぐに紹介状が用意された。喉の痛みは甲状腺の腫れの症状とは別の風邪だろうと言われた。

喉の痛みが気になったので、数日後紹介先の病院へ。エコー検査と細胞診をやった。
初めての細胞診に緊張したけど採血が少し痛いくらい。追加でCTの予約もとった。

「次回はご家族も来られますか?」
先生に質問されたけど、気にも留めずに私は一人で結果を聞きに行くと答えた。

この時すでに先生は癌だと分かっていたんだろうなぁ。

結果を聞きに行く前日は中々眠れなかった。

去年は、乳がんと子宮頸がんの検診に両方引っかかり、再再検査の結果どちらも異常なしだった。
どうせ今回も大丈夫だろう、そう思ってた。
だから大丈夫。大丈夫。そう思って無理やり寝た。

でも違った、癌だった。

病名は乳頭癌。
腫瘍の大きさは2.5cm程度、リンパ節転移あり。

甲状腺癌は他の癌と違って進行が遅いこと、術後の予後がいいこと、見つかるのが若ければ若いほど良いこと、それはネットで調べて、自分では分かってたつもりだった。しかも診断されたのは1番予後が良いとされる乳頭癌だった。

でも20代で癌宣告されたショックは大きかった。
死ぬのかな、どこか転移しちゃうのかな、
まだやり残したこと沢山あるのに。
どんどん不安になった。

この日はまだ、病気に向き合うことができなかった。
こんなクリスマス過ごした人はいるのだろうか。世間は恋人、友達、家族と過ごしているだろうクリスマス。そんな日に私は癌宣告を受けた。
皮肉にも一生忘れられないクリスマスになった。