ジェレミー・リンの商品価値 | ちい散歩in California

ジェレミー・リンの商品価値

ジェレミー・リンがNBAを席巻している。爆弾前試合は 27点と11アシスト(これは少なくとも22点だわ。)残り9秒の3ポイントシュートで勝利に大貢献。今日の試合は得点こそ少ないものの、あまりの大勝に早々とベンチに引っ込められたという形。そしてニックスのシートの再販価格は49%値上がりしているとか。怒涛の7連勝で会場はもう大盛り上がり。

それにしてもジェレミー・リンは何て商品価値のある選手だろうと思う。
まず、彼はチャイニーズアメリカンだということ。台湾と中国本土の壁はあると思うけど、中国の血は強く結びついている。お金持ちが多い台湾人と13億人の中国人が彼に注目している。そして、日本や韓国などバスケットが好きですたーを待ち焦がれた国民たちが彼にグイグイ惹きつけられている。こういった国々には勢いがある。(お金もね。お金)ヤオ・ミンが異次元、別格の選手だったのに比べ、雄叫びを上げ、英語を駆使する(当たり前か。)ジェレミー・リンはもうちょっと身近な感じ。見ててスカッとするのだわね。
それから彼ハーバードを卒業しているという事実。NBAは大学に行かないと入れないから、シカゴ・ブルズのデレク・ローズ等、一流選手も大学に入学する、そして多くは一年目のシーズンを終えてプロにドラフトされ退学する。ところがジェレミーは卒業している。しかも、最高峰ハーバード!
バスケットはちょっとワイルドなスポーツ、ちょっと近づけないなあ、と思っている名門大学好きなインテリ層に彼はがっちりとアピールする。将来に夢を持っている子供たち、その親達、アイビーリーグの卒業生たち、彼はそういった層をNBAに引きこもうとしていると思う。そして彼らの多くがエリートとその予備軍だったりするのだ。

ジェレミー・リンを見ているとワクワクする感じ。

いやあ、スター星の予感!