ぶどうの新枝が伸び、花穂も見られるようになりました。
芽かきをして、ワイヤーに沿った枝を残します。
かつて『農政』は『ノー政』と言われ、稲作からの転換が基本方針でした。
秋田県八郎潟干拓も新潟県福島潟干拓も、広い農地に米を作らせませんでした。
コメ余り。
国が農家から米を買い、消費者に安く売る。
つくればつくるだけ国は赤字です。
農地はつぶされ、造成され、単位面積の収量を減らす額縁(畔に沿って3列苗を植えない)中抜き(田の中央に苗を植えない)工夫もされました。けれども稲は隙間があるだけ株を増やします。品種改良もあり、耕作地は減っても収穫量は増えます。
その分、赤字も膨らみます。
食糧管理制度による『逆ザヤ』。
長年国により主食であるコメが、国民に安く提供されてきました。
それにより、米は安く買えるもの、という意識が国民に定着しました。
1995年食糧管理制度は廃止となり、農業の多様化に伴い、米価格も生産者が自由に設定できるようになりました。
が、「米は安く買えるもの」という国民の意識は根強く、米の価格は低いままです。
農家は米を作っても赤字です。
国は果樹、花き、麦、トウモロコシなどの穀類への転作を奨励します。
そして、食の多様化による米離れ。
トランプ関税が迷走していますね。
中国が大豆などの穀物を買わないとか。
結局売れ残りを日本が買わされるんですね。
企業は生産を米国に移せとか。
でも、部品をつくる中小企業にそんな資金はありません。
米国に投資などできません。
米離れ。
日本の政治も米離れしませんか?