私はしばしばアマゾンでお買い物をするのですが、買った後で類似商品の紹介が提示されます。

時に、より性能が良くて価格がお得な商品もあります。

一度検索すると、その後は勝手に画面に出てきます。

なぜこの商品が?と思うものも、アマゾン以外でも出てきます。

ほかのソーシャルメディアで閲覧した商品です。

便利な機能で、自分が関心を持った分野が、自動で紐づけられて、画面に登場します。

 

これはソーシャルメディアのアルゴリズム機能です。

2000年代初頭、コンピュータが普及しだし、学校の完全週五日制が実施され、『新しい学力観』と銘打って、『自分で意欲的に学べる力』つまり『関心・意欲・態度』が重視されることとなりました。子どもたちは自ら調べ、情報を集め、思考し、考えをつくりだします。そのためのツールとして、コンピュータでの検索が推奨されました。

今や世界的にコンピュータシステムが構築され、生産と流通が結びつき、消費を喚起します。情報も『商品』として行き渡ります。

ところが、宗教や政治、イデオロギーや思想形成までも、アルゴリズムの影響を受けるようになりました。

人間が使っていると思っていたのに、逆にシステムに支配されている。

こうして自分にとって都合のいい情報に取り巻かれる現象を『エコチェンバー現象』というらしいですね。

今日のアメリカ社会の分断。

共和党か民主党か?

ハリスかトランプか?

地球温暖化は二酸化炭素が原因かそうでないか?

イスラエルのネタニヤフさんは正しいのかどうか?

さらに、

プーチンさんをとりまくアルゴリズムは正常かどうか?

そもそもこのアルゴリズムを設定したのは誰なのか?

『エコチェンバー現象』

私たちも知らず知らずのうちに、

支配されているかもしれませんね。