私がよく使う変形キャンバスですが、要注意点があります。
それは、キャンバスを枠に留めてある針です。
木枠とありますが、MDFという木くずを練って固めた合板です。
これにタッカーで留めてあるのですが、この針、ステープルが鉄製です。
すると、錆びます。
表面上変化していないように見えても、抜くと錆が進行しています。
錆びると、キャンバスが腐食し、破れます。
私は新品のキャンバスをステンレスの釘で張り替えます。
この木枠の材質MDFは硬いために普通のカッターでは打ち込めません。
ステンレス製のステープルは細いせいか、打ち込んでも曲がります。
キャンバス用のステンレス製タックスは仕様変更で普通の丸くぎのように太くなっています。MDFが硬いのと釘が太いのとで、なかなか打ち込むのに一苦労です。
そこで私は、18番13㎜の細いステンレス製の釘で代用します。
手間はかかりますが、作品の保存を考えれば、必要な作業です。
変形キャンバスは各メーカーから販売されていますが、製造者や販売会社は描く人でないせいか、釘の状態まで気遣われていません。
ぜひとも、ステープルをステンレスに替えて販売してほしいです。