山形県最上地方を襲った豪雨から約2か月。
ようやく、国道47号線や新庄市₋最上町を結ぶ亀割バイパスが通行可能となりました。
舟形町の小国川
赤いラインから下へ崩落
私がよくスケッチする新庄市の林道は、ところどころ土砂もありますが、どうにか通行できます。
路肩は要注意です。
こういった水害は、最上川の構造に問題があります。
例えば、今回被害が顕著な戸沢村古口。
角川が最上川に合流する地点が堆積し、川幅が狭まっています。
最上川は谷あいを流れるので、蛇行の余地がありません。
堤防のかさ上げを行いましたが、合流地点の土砂の除去が足りません。
この地区では、駅前の郵便局はじめ各商店が今も営業再開されていません。
このような、合流点の狭窄部分が、鮭川・小国川などでも見られ、新田川合流点の本合海では、救援に向かった警察官2名が亡くなっています。
現在も、国土強靭化計画が実行中ですが、道路建設だけでなく、既存の河川機能の維持点検も必要です。
天災は行政の油断により、時に人災となります。