兵庫県知事のパワハラ問題が話題になっていますね。
NHKニュースより
かつての東京都知事同様、権限の強い知事は独断的になりやすいのでしょう。
昔勤務した中学校の木林校長。
新潟大学出身の学閥ときわ会ですが、「新潟大学は東大の次に優秀だ。」と豪語していました。教育学部は偏差値50ですが、美術専攻はさらに低く、ここでは述べません。
合唱祭で生徒の歌が途切れた時、会場がざわつきました。そのことで「おれに恥をかかせた。」と担任が人事異動で転勤させられました。組合で尋問したところ、異動希望調書に『一任』と書いてあったと正当性を主張しました。泣く泣く担任は地域で評判の荒れた学校に異動させられました。3年生持ち上がり卒業させる望みはかなえられませんでした。
校長の手腕を示すために、毎年のように研究大会を誘致し、職員は多忙でした。
生徒会活動にも注文を出し、目立つような企画を出しては、地元紙記者を呼んでいました。それらの活動をPTA広報誌に載せていないと、担当者を叱責する場面もありました。「俺の活躍を載せろ。」と。
そんな校長が、学習指導要録は誰も見ないといい、学力を上げるために、数学と英語の授業を増やせと指示しました。そのための授業時数はどこから捻出するか。
当時は実技教科に選択制がありました。年間授業は35週です。すると実技教科、音楽・美術・体育で、年間10時間授業時間が半端になります。その時間を実際は実技教科をしないで、数学と英語の時間に組み替えさせました。要録は学習指導要領どおりに履修したように、架空の成績を記録させました。本来は生徒自身が選択した、実技教科と成績を記載しなければなりません。
その架空の成績は、高校入試の調査書にも記載されます。
もちろん生徒自身も知りません。
当時、富山県のある大学生が世界史を履修していないのに成績がついていることに疑問を提起した、『未履修』事件が起こりました。
当然、木林校長が指示した未履修も発覚します。
が、学閥ときわ会の力で、新潟県の管理主事が内々に処理し、中学校の進路指導主事のミスとして決済しました。当人が赴任する以前の記録も含まれているにも関わらずです。
しかも、処分なし。処分すると情報公開の対象になり、校長の不祥事が公けにされるからです。もちろん、管理主事・指導主事もときわ会です。
事件発覚後、警察により指導要録の保管された金庫の指紋がとられ、関係職員全員の指紋もとられ、休日に全職員が出勤し、指導要録の訂正作業をし、各高校にその写しが再送付されました。高校に進学した生徒自身は、うその成績で入試が行われたことはもちろん、自分がそれら実技教科を選択したことすら知りません。
こうして、中学校未履修事件は闇に葬られました。
当該校長は次の中学校で定年退職し、多額の退職金を受け取りました。
人は組織の頂点に立つと、人格が変わります。というか、その人本来もつエゴが露呈するのかもしれません。
権力とパワハラは表裏一体です。
組織の一員であるものは、ためらうことなく告発しなければなりません。