2回目の上京。
用事とは別に、訪れたい場所は、実は修学旅行の事前学習で、生徒たちに説明した場所です。
場所、位置、交通手段は知っていても、実際に行ったかどうかは別です。中にはチェックポイントで入口しか行かなかったり、行ったことのない場所もあります。
修学旅行の引率と言っても、知らないことはたくさんあります。基本、点と点を線で結ぶ程度です。退職してからようやく気ままに生徒の気分になって訪問しています。
気になったのが靖国神社。ど真ん中に長州出身陸軍創設者大村益次郎銅像。
周辺には薩摩出身陸軍大臣大山巌、
旧師団長舎脇には太平洋戦争影の主役北白川宮能久親王騎馬像。
靖国神社はもともとは軍の管理下で、薩長連合に陣取られた感じです。
A級戦犯合祀後靖国神社を敬遠した、昭和天皇の心中が察せられます。
戦の怨霊を鎮める社。
千鳥ヶ淵を散策すると見えてくるのが、旧近衛師団司令部庁舎。
元の東京国立近代美術館工芸館です。
水彩画に堪能な方のアメブロで拝見し、ぜひ実際に見てみたいと思っていました。
現在は金沢に移転し「国立工芸館」となりました。
旧近衛師団司令部庁舎の方は、
「東京国立近代美術館分室」として活用が検討されています。
さて、靖国神社のパール判事の顕彰碑。
確かにパール判事は東京裁判唯一の法律の専門家として、過去を現在の法律で罰する論理を否定しました。が、決して日本の侵略戦争を肯定したわけではありません。
日本が欧米列強を撃退したアジアの勇者として讃えながらも、侵略は認めません。
靖国神社からは、本当の歴史が見えてきません。
近くにはインド大使館があり、その門の真向かいに『桃花流水』の碑があります。陶淵明の『桃花源記』からの引用だそうですが、そのような平和な世界はどこにあるのでしょうかね。
熟れた桃ではなく、未熟なサクランボが成っていました。