柏崎刈羽原発の再稼働に向けて、審査のために核燃料棒を入れるそうです。

地元民からはまだ不信感がぬぐえていません。

もし、福島第一原発のような事態が起こったら、人口の多いこの地域周辺100万人以上が避難民となります。

能登半島地震から丸3か月。余震の震源域が少しづつ佐渡寄りに移っています。

柏崎沖合です。たまった地殻のエネルギーが放出されていないためです。

さて、今回のアカデミー賞で視覚効果賞受賞の『ゴジラ-1.0』

ともに核にまつわるテーマが伏線の作品でした。

といっても、アメリカ人にはゴジラが水爆実験によって生まれた怪物だと認識している人はいないのでは?と思えます。アメリカのビキニ環礁での水爆実験で多くの日本人が被爆したこと、もちろん現地人も。さらに非人道的な原爆により、30万人以上の人々がジェノサイドされた歴史を負った怪物だと知らないのでしょう。

ゴジラを殺すためにつくった劇薬オキシジェンデストロイヤーとともに、死を選んだ芹沢博士。未来、この劇薬が殺戮に使われることを恐れたからでした。

原爆批判が公けにできない戦後、娯楽という形で米軍による原爆投下の悲惨さを批判した映画。

公儀に逆らえない江戸庶民が、風刺画や狂歌になぞらえた抵抗にも似ています。

第96回アカデミー賞作品賞は『オッペンハイマー』でした。

原爆の父。

これも、皮肉ですね。

※画像は各サイトより拝借