種子島に伝わった鉄砲。
日本人により魔改造された武器は、瞬く間に大量生産され、戦国時代末期には日本国内で50万丁もあったとか。
当時ヨーロッパでの総数は約10万丁、スペイン人がインカ帝国を滅ぼした時はわずか3丁。
南蛮人は簡単に征服を諦めます。
日本のモノづくりはすごい。
日本製はヨーロッパに輸出されていました。
それが、江戸時代の太平の世を通じて出番がなくなり、一方ヨーロッパではさらに改良された新兵器が発達しました。
戦前の大阪砲兵工廠と敗戦、今日の武器輸入と歴史は同じことを繰り返します。
あれだけ隆盛を極めた鉄砲も刀も弓も日本では普段目にしません。
大昔、アルバイトで一緒になった金沢大学の学生が「核融合は難しいが核分裂は実は簡単なんだ。」と話し、意外に思ったのですが、パキスタンや北も作れるくらいなので、今の日本の工学部の学生でもつくれるのでしょう。
ただ、手製の鉄砲と違い、ウランやプルトニゥムは通販でも買えないと思いますが。
必要なものはあっという間に普及し、使わなくなれば忘れ去られる…
そこもモノづくりの極意ですね。
あるから使いたくなるのか、使いたいからつくるのか。
なければないで、使わないですむ方法を考えることもできるのに。
戦争止まない世界。
知恵の実を食べた人間には、
どんなしっぺ返しがまっているのでしょう。
ティツィアーノ「創世記」
ウィキペディアより