かなり前に読んだコラム。

ある人が牧野博士に連れだって散歩して、目にする植物の名を伺うと、すべて答えられたという。

筆者は、植物を網羅している彼が知らなければ新種で、その場で○○といえば、その名になるのだから答えられないはずはない、というオチだった。

時折「名もなき草が云々」という語彙を聞くことがあるが、それは新種の大発見じゃぁないか、と思うのだが、

「名もなき人」がどうこうしたという使い方も耳にする。

「名もなき人」?

そんな人はいないでしょう。

どんな人にも名はあります。

「名も知らぬ人」なら通じますが。

同様に、今日

「名もなき草」は「名も知らぬ草」というくらいに、牧野博士は植物を調べつくし、その功績は大きいですね。

槙野万太郎宅を訪れた子どもがもってきた植物。

(9月26日放送)

ワングルですね。

和名はカンエンガヤツリグサ。

江戸時代の本草学者、岩崎灌園にちなんでいます。

岩崎灌園は『本草図譜』という植物図鑑を遺しています。

これも「らんまん」の伏線ですね。

学名: Cyperus exaltatus Retz. var. iwasakii (Makino) T.Koyama