大航海時代以後、植民地がトレンドです。
地球は平だ、とか、太陽が地球を回っている、とか
それはヨーロッパの一部カトリック信者の確信にすぎません。
今日のような宇宙観はイスラム世界ではずっと健在です。
地動説はその影響です。
地中海貿易で覇権を逃したスペイン・ポルトガルはいち早く世界の海に繰り出します。
世界各地に植民地をつくり、その土地土地の富を集積します。
やがて、オランダが、イギリスが、フランスも覇権を競います。
支配地では、
あるものは淘汰され、あるものは奴隷となり、あるものは麻薬で疲弊させられます。
植民地の奪い合いも起こります。
民族自決に目覚めた諸民族は立ち上がり、反帝国主義運動が世界に沸き起こります。
日本は東南アジア・インドの独立を後押しします。
嵐のような世界大戦後、アメリカは日本を植民地にしませんでした。
人体実験のような原爆がモノを言い、アメリカ単独の日本統治が7年も続きます。
「植民地はコストがかかる」
アメリカの占領政策で成功した例は日本だけです。
アメリカの政策がよかったのではなく、
江戸幕府以来の優秀な官僚、国民の高い学力、自治能力があったからです。
アメリカは資本主義の国です。利益にならないことはしません。
アメリカ合衆国。州・準州・自治領・同盟国・友好国…
United States of America
ユニバーサルな世界が広がります。
さしずめ日本は当時49番目の州と言われました。
「植民地はカネがかかる」
税金を投入し、役人を置き、軍隊も駐留させ、反政府組織対策もしなければなりません。
同盟国なら自分でさせられます。
『fumio~』
国連で多数派工作もできます。
三角貿易もできます。
世界で一番忠義な国、日本。
幕藩体制は健在です。