植物もウイルスに苛まれます。

細菌よりも微小なので、顕微鏡では見えません。

桜も、イチゴも、バラも、そしてブドウも絶えずウイルスの攻撃にさらされます。

2019年 放置していた頃のぶどう。

晩腐病による実のくされ、斑点はこくとう病、その他ハダニによる葉の傷み。

2020年 剪定と施肥さらに殺虫剤スミチオン散布を試みましたが、

色づくのはほんの一部です。

害虫は少なくなりましたが、ウイルスによるこくとう病が見られます。

また、ウイルスにかかると、実が成熟しません。

2021年

殺虫剤のほか、ウイルス予防でベンレート水和剤散布と袋かけ。

袋かけすると房が実にきれいです。

蜘蛛の巣、ダンゴムシなどの虫もいません。

色もよくついています。

2022年

雨よけアーチ設置と袋掛け。

この年は殺虫剤のほか、ウイルス対策でダコニールを散布。

キャンベルアーリーは安定した生育になりましたが、

他の品種は一部葉の異常や実の味の悪さが出ました。

木そのものがウイルスに罹っているので、治療には数年かかります。

後日、ダコニールはこくとう病のみには不向きなことが分かりましたが、

雨よけと袋かけがよかったみたいです。

 

このことから、害虫だけでなく

細菌およびウイルス対策が効果的なことが分かります。

無農薬栽培が好ましいという考えもありますが、無農薬の場合、作物は健全に生育しません。害虫や細菌などは人体への影響も大きいです。

過度の散布を控えて、雨よけを設置するなど、低農薬が現実的です。

 

ヤマザクラの『やまい』の原因を調べようとする万太郎。

しかし、残念ながら野口英世が黄熱病の原因が分からなかったように、ウイルスは顕微鏡では見つけられません。