イマヌエル・カント著
「永遠平和のために」
今から200年以上も前、ヨーロッパは戦場でした。
人類の未来を憂えたカントは「永遠平和のために」(1795年)を著します。
国家の民主化と常備軍の廃止、そして諸国家の利害対立を解消するための国際機関の設立を提唱します。
この理念は100年の時を経て「国際連盟」(1920年)として現実のものとなります。
が、
「国際連盟」は第一次世界大戦の戦勝国同士の同盟です。
「国際連合」は第二次世界大戦の戦勝国同士の同盟です。
ともに諸国家の利害対立から成り立っています。
あらたな世界分断と国際紛争が巻き起こる現代。
カントの描いた
「世界共同体」の理念が求められます。