中学校歴史教科書より
竹崎季長の活躍を描いた『蒙古襲来絵詞』
そこに描かれた通称『火器』といわれる『てつはう』
炎がなぜ敵軍の方を向いているのか?
蒙古軍が放ったのなら、炎は反対側をむくはず。
しかし、『てつはう』別名『鉄』『放』。『砲』とも。
殺傷力はこの「てつはう」にあるのではなく、
「てつはう」に包まれた中身にあります。
中には小石、焼き物のかけらなどが入っていて、これが火薬で炸裂して、敵に打ち込まれます。
なので、発射された炎は敵に向けられています。
この中身を放つ装置が『砲』です。
小さなものが『銃』です。
安倍元総理が銃撃されたとき、
犯人は、銃をつくれる特別な知識と技術を持つ人物と思われました。
しかし、『銃』そのものは誰でもつくれます。
アマゾンで購入した、ベアリングボール。
499円。
これが勢いよく放たれればいいのです。
片方を塞いだ筒に鉄球を放つ火薬を詰め、鉄球を閉じ込め、点火すれば、
鉄球は筒にしたがって放たれます。
『てつはう』です。
てつはうが筒状になったものが鉄砲です。
点火装置は?
連射は?
など細かな細工はあるでしょうが、
『銃』の構造は実に単純です。
なにをもって『銃』というのか。
通販で購入したベアリングボール。
これさえも使い方によっては『兵器』です。
日本製品は世界各地にばらまかれ、
時には思いもかけない使われ方がされているかもしれません。
※よい子はマネしないでくださいね。