朝鮮は日本にとって緩衝国です。

日清戦争により、清と朝鮮との分離に成功します。

日露戦争により、朝鮮への足掛かりをつくります。

ところが、ロシアはシベリア鉄道をつくり、満州・沿海州まで迫ります。

一時期沿海州はウクライナの飛び地です。

元老山形有朋は危惧します。

1910年、朝鮮の併合。

しかし、大韓帝国の併合は朝鮮の内国化であり、緩衝国の消滅です。

日本は満州国を建国し、ロシアを追い出すとともに、緩衝国をつくります。

中学校歴史教科書より 

正確には当時「中国」はシナであり地域名を意味します。

この時代、幾多の政府が乱立し、このような統一した国家は存在しません。

 

21世紀、ロシアは緩衝国の消滅に焦ります。

西欧圏の拡大。

ウクライナの西欧化。

対抗するロシアによる、クリミヤ大橋の建設と、ウクライナ進軍。

 

国々にはそれぞれ緩衝国があります。

西欧諸国にとって、スペインはイスラム圏との緩衝国です。

中共にとってウイグルはイスラム圏との緩衝国です。

チベットはインドとの緩衝国です。後に毛沢東は併合します。

日本は、アメリカにとって、中共と旧ソ連との緩衝国です。

日本がそれらから自衛することは、アメリカを防衛することです。

 

それぞれの国々は、緩衝国を必要とします。