英国の三角貿易は有名なお話。
日本においては、幕末の財政危機。
幕末、金と銀の交換比率の違いを利用して、欧米列強が日本国内の金を大量に安く購入。
金の海外流出。
その当時、江戸幕府の財政政策はお金の循環という概念はありません。
幕府の持ち金を放出するだけなので、金産出量減少は当然財政破綻です。
お金に触れることさえ汚らわしいと考える武士階級は、算術はできても、お金の計算ができません。
200年後の今日、交換比率の違いはそれぞれの国の通貨為替。
少ない円でたくさんのドルが買える時代です。
人々は競ってドルを買います。
アメリカの最大の輸出産物はドルです。
元は紙切れです。
超大国としての政治力・軍事力に裏付けられた『信用』
輪転機は打ち出の小づちです。
郵政民営化・新自由主義は日本国内の旧態依然のムダ体質を絞り出しました。
その反面、米国との金融一体化により、円の流出・円の市場価値の急落は止まりません。
日本企業や国民は、利率の有利なドル建て金融商品を買い求めます。
円の流出。
自民政権は政権保持のために、税率を上げる代わりに、国民からお金にお礼をつけて吸い上げます。
国債発行による借金政策。
米国との金融政策の違いにより、ますます円の国際競争力が低下します。
国内に回らない円。
収入が増えず、働くほどに貧しくなる国の仕組み、
人々はさらにお金をため込み、国内経済は冷え込みます。
今いるお金、昔借りたお金、そして将来のためのお金。
過去現在未来、少ないお金は常に足りません。
200年前の金融財政危機。
欧米列強は今も昔も賢明です。