『東北画』
聞きなれないこの言葉は、東北芸術工科大学日本画の三瀬教授の発案です。
元来その土地で生活している人は、その地域の魅力に疎いものです。
三瀬教授は奈良の生まれです。
私が山形県新庄に来て、魅力を感じたように、
三瀬教授は東北が弥生文化と異なる、独特の歴史風土を持つことに驚きます。
古代からの『山の神信仰』にヤマトから伝播した『仏教信仰』の融合。
信仰の山としての出羽三山。
学生たちを各地に旅をさせ、現地調査をします。
地域の古老から聞き書きし、東北の神秘を探ります。
そうして、巨大な『東北画』が完成します。
『東北画』は共同制作のモニュメントです。
最上川の営み。
里山の暮らし。
『山岳信仰』
人々は山に還ります。