『地域への移行』は望ましいことです。
が、地域の指導者と学校との良好な関係づくりは難しいものです。
水泳はもとから水泳教室に通う生徒でした。
ラグビー、サッカーは比較的後発のブームで広がったので、地域でのマイナーなグループが主体でした。
それらは、放課後教師のかかわらないチームでの練習です。
問題は、剣道・柔道・野球・バスケットなど学校でも地域でもという両方にかかわる活動です。その役割があいまいだとトラブルが絶えません。
熱心な指導者がいる反面、教師は体罰できないけれども地域の指導者はダークな指導をするとか、子どもへのセクハラ、勝利オンリーの指導法、暴言など。
校外の練習や小さな大会、他校との交流試合は休日に行われることもしばしばです。
引率は教師です。
保護者は仕事があるから、と教師に頼みます。
管理職は命令していないから、残業・休日出勤には当たらないと言います。
勤務簿の記録には載りません。
そのため教育委員会の勤務調査には含まれない数字になります。
そのくせ休日の部活動手当てが1200円出ます。
もっとも4時間以上従事した場合です。
会場への交通費は自腹です。県内は広く往復100k超えもごく普通です。
生徒を自家用車に乗せても特に問題視されない時代は、保護者から生徒の送り迎えも頼まれます。
お昼に温かいお弁当を食べさせてくれと、お金を預けられることもあります。
部活動には文化部もあります。
吹奏楽部を担当できる地域の方はいるのでしょうか。
『地域への移行』がうまくいかなかった過去。
今回も懐疑的です。
教師はどこまでが仕事なのか、極めてあいまいです。