東北学院の大先輩である林竹二先生は

「教員になったら最初に特別支援学級をもちなさい。」

といいました。

「特別支援は教育の原点だ。」と。

当時は(今も?)特別支援を任されたら『肩たたき』だよ、と早期退職前の暗示という偏見がありますが、私は初任校で特別支援担当を申し出ました。

「教育の原点」さえよくわからない私は試行錯誤の連続です。

失敗も多くありますが、「失敗」は裏を返せば「こうしたらうまくいかない」ことが分かる大発見です。

人はうまくいっても意外となぜ成功したのかよくわかっていないものです。しかし、「失敗経験」は一生忘れません。

なぜうまくいかないのか?

障害を持った子たちは千差万別です。それぞれの障害に応じてできることとできないことがあります。できる手立てもあります。まったくなにもできない子はいません。できることを積み上げていけばいいのです。

『スモールステップ』

このことの発見が後年、教員として大いに役立ちました。

子どもたちは万能細胞です。褒められた方向に伸びていきます。