2年生の時、北陸中日展で初受賞し、翌年も受賞し周りは驚きます。
金美生の連続受賞は当時初の出来事でした。
しかし、教授たちは困惑し、激怒します。
「なんで同じものを描かないんだ。」
私の方こそ、その意図が分かりません。
論文指導では同じテーマ・仮説・検証しなおしは不可です。
写真のコンクールでは同一ネガまたはトリミングしなおしは新作とみなされません。
けれども、絵画の団体展・公募展は同じスタイルのコピーの連続でした。
私が初めて受賞した時O教授は
「これで10年は喰えるぞ。」
2回目受賞した時は
「君は音痴か。」
みすみすヒットしたスタイルを手放す愚か者と呆れられました。
その後も私は毎回全く異なったテーマ、スタイルで発表しつづけました。
描きたい内容もアイデアもあふれるほどあります。
初受賞作「西洋の没落」
同名の歴史論文に触発されて絵画化しました。