卒業論文は現地調査が基本です。
東北地方を巡り、現地を撮影し、土地の人々から聞き書きし、記録しました。
私の愛用車はホンダのスーパーカブです。
1リットル平地走行80㎞という優れものです。
岩手県遠野の駒形神社には
馬の首をかたどった『おしらさま』が並んでいます。
一応ふもとの方に許可を取ったのですが、夜寝るときは少し怖かったです。
山寺越えの時、河原で野宿した時は背中がごつごつしてとても眠れたものではありませんでした。
船形山に登った時は、登山道が林道工事で寸断され、迷子になり、
ある時は登山道が記されているのに、廃道になっていて、これも迷子になり、
地図で見ると500mほどの距離が、実は高低差があり、相当の谷を下り再び登りました。
日没直前に登山道入り口までたどり着くこともしばしばでした。
雨予報でも、雲の上は晴れていて助かることもありました。
普段平地ではあいさつしないのに、山道では人間と会うことが嬉しく、
すれ違う時は例外なくお互いがあいさつします。
大学4年時は全く登校せず、現地めぐりと図書館通いでした。
秋が深まる頃の月山。てっぺんから色づいてきます。
月山の木道。緩やかな丘陵が広がっています。
当時は温暖化もよく知られていなく、真夏でも月山には万年雪があり、多くの人が夏スキーを楽しんでいました。