「日本は戦争で負けた。しかしこれからの戦争は『経済』だ。」

戦後実業家にあった本音です。

日本は戦時体制のまま高度経済成長を迎えます。

挙国一致の戦時体制は戦後も解除されていません。

床屋さん、美容院さんが月曜日お休みなのは週明けの電力不足を抑えるためでした。

パーマネントで電気を使うからです。

東京都は本来東京府でした。

首都決戦を踏まえて東京を国直轄地にしたから『都』になったのです。

「大阪都構想」はちょっと『都』の意味が違います。

戦後、サラリーマンは兵隊さん?ですね。

護船団方式と言われ、国に保護された日本の金融政策。

郵貯、日銀、大蔵省…日本政府には多くの財布がありました。

資本主義を掲げつつも実は経済企画庁が国の経済をデザインし、経済界と連携して経済政策をコントロールしていました。

どんどん作ったモノはアメリカに押し寄せます。

円安を背景に日本は貿易で儲けます。

日本が共産圏になびかないように、アメリカは日本からの輸入に応えます。

「アメリカに勝つ」

日本人のなかで戦争は続いていました。

アメリカ人に「真珠湾攻撃」が根強く意識付けられているように。

太平洋戦争のきっかけはアメリカの日本への石油輸出禁止でした。

しかし、最終的に日米経済戦争がアメリカの勝利で終わりました。

日本が金融を含めてアメリカに組み込まれたのが新自由主義でした。

太平洋戦争は終わりました。

未来のいつか、戦後・現代はどう受け止められているのでしょうか。