4年間の定時制課程を修了した人たちはそれぞれ巣立っていきます。

学校から?ではなく会社から。

人はよく「石の上にも三年」と言って、とにかく我慢して頑張れというのですが、

これは逆に言えば「3年たったら好きなようにしていい」ともとれます。

中卒後は社会のことなどよくわからず、

仕事や学業など次から次と起こる目の前のことをこなすのに精一杯です。

人生初めて出会う仕事が「天職」とは限りません。

年とともにやれることは変わってきます。

やりたいことも変わってきます。

定時制に通う子たちは、卒業とともに会社も「卒業」していきます。

少ない給料を蓄え、専門学校に行く人、他の仕事に就く人、

中には同じ会社に高卒として就職しなおす人もいました。

高卒の方が賃金が高いからです。

 

社会はたえず変化し続けます。

まじめにコツコツと、だけでは通用しない時代です。

人によっては、自分のいる会社がいつまでもあるとは限りません。

職種や業界さえあり続ける保証はありません。

労働力の流動化が必要なこともあります。

そのために転職は、必要な仕組みかもしれません。

 

遠くかすむ月山

 

寮での送別会