その当時は高度経済成長真っただ中でしたが、

勤務時間は厳格に守られていました。

5時15分終了のベルが鳴ると一斉に500名もの社員が帰宅に向かいます。

工場だけでなく事務職も一斉帰宅です。

社長も自転車で帰宅します。

サービス残業などという風習はなかったですね。

中卒で就職した人たちの多くは

夜間高校に通っていました。

その人たちは、4時55分に早退します。

でも、勤務上は5時15分定時退勤扱いです。

彼ら彼女らは朝学生服で出勤していました。

女子はセーラー服です。

今ではちょっと想像できない光景かもしれません。

寮にいる人たちは、寮で着替えて急いで登校します。

私はというと、寮で高校の参考書など見ていました。

夜学している同期の人たちの影響かもしれません。