NHK Eテレの番組、「100分de名著」で7月に紹介されているのは

ボーヴォワール著「老い」です。

 

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「100分de名著」は1回25分の番組で4回、100分で一冊の本を紹介する番組です。

 

第1回目は人類にとって「老い」とは何かが語られました。

 

解説は社会学者の上野千鶴子さんです。

 

 

 

「老い」は個人の問題ではなく文明の問題であり、高齢者がどう扱われているのかで社会が分かる。

 

老人や子供など弱者と呼ばれる者たちに強くなれと言っても無理な話で、

弱者をどう扱うかが文明の課題ということ。

 

今の世の中、若者、壮年期の活発に動き働ける人々が基準の文明だと、

それに満たない人が邪魔者扱いになってしまい、

「老い」がネガティブなものにとらえられている、ということを言っているのだと思いました。

 

そういった世の中のため、

かつて出来たことが出来なくなってしまうことを自分で責めてしまう、

自己差別をしてしまう状態。

差別の中で一番つらいものはこの「自己差別」だと上野さんは語っておられました。

 

「若さ」がポジティブで「老い」がネガティブという社会の中で育った場合、

また、自分が若い時に老いに対して感じた気持ちを

自分が老いた時に受け入れ難い、とも語っていました。

 

興味深かったのは「童話における老婆」の描写について。

 

童話の中での「老婆」は醜く描かれ、呪いをかけたり、常に不吉な存在として表現される。

「老婆」が善を行うことがあれば、その「老婆」の姿は仮の姿で、

本当は若く美しい妖精であったと描かれる。

 

時々、良い魔法使いとして可愛らしいお婆さんが出てくることがあるけれども、

ほとんどが悪い行いをするのは老婆、

白雪姫も継母が悪い行いをするときには老婆の姿になっていますひらめき電球

 

 

自分が若いと感じている限り若い、心が若いから老いていない、思うことは

ポジティブに思えますが、実際は生理的には老いている自分に対する「自己否定」だと言います。

 

 

「老い」を実感しつつある私には心にグサッと来る内容が多いですが、

「老い」を受け入れられないのはなぜなのか、

「老い」とは一体何なのか、を考える良い機会になっています。

 

今週は第2回がすでに放送済みですが、NHKプラスで1週間以内なら無料で観れます。

 

第3回から観ても、「老い」と向き合う気付きや、

「老い」に対するネガティブな部分が「ポジティブ」にひっくり返るヒントが出てくるのではないかと思います。

 

おススメです照れ

 

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました🌸