生前自身が直腸ガンのため余命半年であると公表し、延命治療を拒否したことでも話題となった二枚目俳優入川保則(1939~2011)は兵庫県神戸市出身。
58年関西学院高等部を卒業。その前年に神戸の新劇団・道化座に入り、関西ローカルのテレビドラマに出演。
ソフトで清潔感漂う風貌と、真摯な演技により、59年松竹の『太陽に背く者』に出演。
本格的な映画出演作品は『水で書かれた物語』(中日映画社/日活65)岡田茉莉子と浅丘ルリ子を相手に、近親相姦をテーマにした暗いムードのドラマで、男優として堂々主演を果たす。
65年松竹と専属契約。『わが闘争』(69)では佐久間良子の恋人役。『日も月も』(69)では久我美子の相手役と、男優不足のなかにあって活躍するが、70年以降は活動の場をテレビに求め、主に時代劇と刑事ドラマに出演。将軍から大名、刑事、悪役と単なるやさ男でない男性的な芝居で、視聴者を魅了した。
地元関西のローカル番組(『部長刑事』やバラエティー番組)にも出演し、二枚目タレントとしても有名だった。
元アイドル女優ホーン・ユキは元妻。
遺作は主演映画となった『ビターコーヒーライフ』氏が亡くなった翌年5月に公開された。
『桃太郎侍』より、
右から高橋英樹(桃太郎)植木等(猿の伊之助)
左の子役は『江戸の旋風』に出演していた小田敏治
左から浜田寅彦、南原宏治
『新・必殺仕置人』より、
右から沼田曜一、城所英夫
火野正平(正八)と
藤岡重慶と
石山輝夫(石山律、石山律雄と)
揉み上げが特徴的な上野山功一と
伊藤高(たかし)と
新劇出身の演技派美人女優・三浦真弓と
その妹三浦リカ(夫は俳優の堤大二郎)とも共演
大塚良重と