中康次(1951~2015)の名前を聞くと、役所広司主演『宮本武蔵』(NHK)における佐々木小次郎を思い出す。
191センチの長身と甘いマスクの二枚目でありながら、線の細いやさ男風の小次郎でなく、ひたむきに己の命を剣に賭けるという、武芸者としての側面を上手く表現したと思う。
兵庫県生まれで、京都の嵯峨野高校卒業。上京後はファッションモデル、CMモデルを経て、77年『新宿酔いどれ番地・人斬り鉄』(東映)にてデビュー。
他の出演作品には、
『戦国自衛隊』(角川79)
『彼のオートバイ・彼女の島』(東宝86)
『咬みつきたい』(東宝91)
などがある。
86年東宝宝塚劇場『三味線お千代』では、山田五十鈴、古手川祐子と共演を果たす。
テレビでは時代劇、刑事ドラマのゲスト出演が多い。
晩年は「スタジオ191」にて後進の育成にもあたっていた。
時代劇では武芸者役が多い。
(『長七郎江戸日記スペシャル』より)
馬淵晴子(俳優井上孝雄夫人)と、
斉藤慶子と、
火野正平(辰三郎)と、
左は宮内洋、
『鬼平犯科帳・雲竜剣』より、
南條玲子(現在は引退)と、